キッチンコンセント設置(蓄熱暖房電源を100Vのコンセントへ変更)
2022/01/21
ダイニングコンセント新設工事 施工前
石川県七尾市
今回、ダイニングに1ヶ所コンセントが欲しいというご依頼がありました。
今回コンセントを新規で設置する場所には、少し前まで200Vの蓄熱暖房機が設置されていたのですが、お客様ご自身で蓄熱暖房を撤去されており、その蓄熱暖房があった場所に、通常の100Vのコンセントをつくってほしいという事でした。
そして、元々使用していた蓄熱暖房の200Vの電源を100Vのコンセントにできるなら、そのまま使用してほしいという事でした。
確かにそうすれば、天井裏に入って配線する必要もないですし、こちらとしてもその方がいいですね。
ただ、元々設置してあった200V蓄熱暖房の消費電力は7000Wあり、太めのケーブルが配線されているので、普通のコンセントに変えるにはこちらのケーブルを細くする必要があります。
あと撤去した蓄熱暖房のブレーカーは切ってありますが、200Vになっているので100Vに変更する必要があります。
今回はこれらの作業を行いました。
補足ですが、蓄熱暖房の撤去作業自体は、今回お客様ご自身でされたように業者に依頼しなくても素人の方でも撤去はできます。
蓄熱暖房のブレーカーさえ切って作業すれば感電する事もありません。
ただ、蓄熱暖房を撤去した場合、電気の基本料金が少し安くなる場合があるので電力会社の方へ連絡しましょう。
ただ、電気工事店を通して連絡をお願いしますと言われる可能性もあるのでその場合は、電気工事店へ依頼する必要があります。その場合、手数料程度の料金がかかります。
蓄熱暖房を撤去すると、どうして電気の基本料金が安くなるかと言うと、蓄熱暖房だけではなく電気温水器もそうなのですが、蓄熱暖房や電気温水器は「夜間蓄熱機器」と言って、この「夜間蓄熱機器」の消費電力の1割が契約容量にプラスされています。
例えば、50Aのブレーカー(電力会社様のSB(サービスブレーカ)ではなく、パナソニックなどの市販のブレーカー)が取り付けてある場合、だいたいは10kVAの契約になっています。(スマートメーターが付いている場合は、市販ブレーカーの容量から契約容量を判断できません)
その10kVAに「夜間蓄熱機器」の1割がプラスされています。「夜間蓄熱機器」は消費電力が5000W以上が多いので、その1割となると0.5kwですよね。
それが四捨五入されるので、0.5kwの場合は1kwとなります。
10kVA + 1kVA = 11kVA となり、基本料金は11kVAとなるのですが、「夜間蓄熱機器」である蓄熱暖房を撤去したり、電気温水器から石油給湯器、ガス給湯器、エコキュートなどの給湯器に変えた場合は、「夜間蓄熱機器」の1割が契約容量から減る形になるので、電力会社のプラン内容によりますが、基本料金が少しだけ安くなる可能性があります。
エコキュートも「夜間蓄熱機器」になりますが、一般家庭で使用するエコキュートの消費電力は、大きくても2000wなので、その1割は0.2kwです。四捨五入なので0(ゼロ)になります。
契約容量にプラスされる事はありません。