Czen Lighting 電工

アンペア変更(電気契約容量変更)電気配線工事(石川県七尾市)

お問い合わせはこちら

アンペア変更(電気契約容量変更)電気配線工事(石川県七尾市)

アンペア変更(電気契約容量変更)電気配線工事(石川県七尾市)

2022/01/15

施工前の電気メータ

石川県七尾市

お客様から契約ブレーカが頻繁に落ちるので、アンペアを変更して欲しいというご依頼がありました。言い方はアンペア変更、契約容量変更、格上げなどいくつかありますが、電気の契約容量変更ですね。

そして、お伺いして電気の使用状況など詳しいお話を聞いたところ、こちらのご自宅は、現在は仕事場兼住居として利用されており、常に4人〜5人の方が生活をされているという事でした。

使用する電化製品は一般的に住宅で使用するものを使っており、夏より冬の方が特にブレーカが落ちるという事でした。

暖房は冷房より電気にしても灯油にしてもガスにしてもエネルギーの消費量が多いので、全部のご家庭ではないですが、オール電化の家はだいたい夏より冬の方が電気の使用量が多くなりますね。

容量変更をするにあたり、どれだけの容量がご希望かをお聞きしたところ、どれぐらいが良いのか分からないです、という事でしたので私としては、10kVAか12kVAをおすすめしました。

ログ(記録)を取れるクランプメータ(電流値を測定する機器)を使用して、10日間ほど電流値を測定して、実際にどれくらいの電流が通っているかを確認してから契約容量を判断したりもするのですが、そもそもこちらの現在の契約容量が単相2線式の30Aと小さいのと、

こちらの住宅は、仕事場兼住居という事で、少し電気の使用状況が一般のご家庭と違うので、10kVAか12kVAをおすすめしました。

ただ、契約容量に応じて電気の基本料金が変わってくるので、そのあたりの説明もしました。

ちなみにこちらですと、現在の基本料金が約730円で、12kVAに変更すると基本料金が約3,000円になりますので、2,300円ほど月の基本料金が上がります。

電気の1時間あたりの使用単価は今までと変わりません。

金額に了承していただいた上でアンペア変更・契約容量変更工事を行うことになりました。

施工前:電気メータまわりの配線

石川県七尾市

電気メータには電気がくる配電線からの電源側ケーブルと電気メータを通過して建物の中にいく負荷側のケーブルが接続されていますが、このどちらも現在はケーブルサイズが細いので、太いケーブルに交換します。

また現在は単相2線式のため2芯のケーブルですが、次は単相3線式にするので3芯のケーブルになります。すると、現在は100Vの電化製品しか使えませんが、単相3線式にすると200Vの電気製品が使えるようになります。

200Vエアコン、200VのIHクッキングヒーター、エコキュートなど。

単相2線式というのは100Vしか使えません。単相3線式は、100V/200Vの両方を使うことができます。

施工前:電気メータまわりの配線

石川県七尾市

画像の左側の窓の上あたりの壁の向こう側に分電盤が設置されています。

施工前:単相2線式の分電盤

石川県七尾市

こちらが現在の単2の分電盤です。

現在は、30Aのブレーカがついています。契約容量が30Aということですね。

40年以上前の当時に建てられた一般住宅では、単相2線式で契約容量が30Aというのは一般的だったと思います。

もう少し容量が小さい一戸建て住宅では、20A、15Aというのもあります。大元のブレーカで20Aや15Aという容量は、電化製品が増えた現在では考えられないくらい小さいですね。

こちらのお客様も、夏はまだ大丈夫だけど冬になると30Aのブレーカがよく落ちるので契約容量を大きくして欲しいということでした。

施工前:電気メータ、外まわり幹線の配線

石川県七尾市

電気のメータを含めこちらの配線を一式新しいケーブルに交換します。

 

施工中:外まわりの幹線配線を交換しました

石川県七尾市

こちらは施工中です。

電気メーターの電源側と負荷側の両方のケーブルを新しい太いケーブルに交換しました。

施工中:電気メーターに仮接続

石川県七尾市

正式に30Aから60A(12kVA)に切り替えする日まで、既存の電気メーターに新しいケーブルを仮に接続します。

新しい電気メーターは60Aの仕様なので、現在の30Aメーターよりもサイズが大きくなります。

施工中:単相3線式の分電盤

石川県七尾市

こちらも施工中です。

施工中:単相3線式の分電盤

石川県七尾市

こちらも正式に30Aから60A(12kVA)に切り替えする日まで、30Aのブレーカは仮に接続しておきます。

電気メーターまわりのケーブルと分電盤は新しいものに交換しましたが、架空配線の引き込み線がまだ細いままなので、その配線を交換するまで一応30Aのブレーカを通しておきます。

 

施工完了

石川県七尾市

後日、引き込み線も新しいケーブルに交換してもらい、分電盤も30A→60Aに切り替え完了です。

施工完了

石川県七尾市

内線工事完了です。

 

電気メータの施工完了

石川県七尾市

電気メーターもc30Aから60Aへ交換して完了です。

 

契約容量変更工事の完了

石川県七尾市

これで、アンペア変更(契約容量変更)による電気配線工事は完了です。

今回は、元々の契約容量が単相2線式の30Aと容量が小さかったので少し電気を使いすぎるとブレーカーが落ちるという事でした。

ただ、現在単相3線式で40A以上(8kVA)ある場合で、もしブレーカーがちょくちょく落ちるというのは、容量不足というより、電流値のバランスが悪い可能性もあります。

バランスが悪いというのは、単相3線式というのは、分かりやすく説明すると、赤、白、黒の3本の線が大きいブレーカーに接続されているのですが、

例えば単相3線式で40A以上(8kVA)の場合、赤と白の2本の線、白と黒の2本の線にそれぞれ40Aまでの電気を流すことができます。合計で80Aの電気を使えるという事ですね。

合計で80Aの電気を使うことができるのですが、これはあくまでバランスが良ければ、平衡していればになります。

仮に赤と白の線で40Aを大きく超えた場合はブレーカーは落ちますし、白と黒の線で40Aを大きく超えると同じくブレーカーは落ちます。

こういう場合は、バランスが悪い可能性があります。赤白、白黒のどちらか一方に消費電力が偏っているとこういう現象が起きます。

本当なら80Aまで電気を使用できる契約なのに、その半分でブレーカーが落ちるということになります。

バランスを完全に平衡にすることは難しいですが、この場合はバランスを改善する事でブレーカーが落ちなくなる可能性があります。

この電流値のバランスを確かめるときは、1週間〜2週間ほどログ(記録)を取れるクランプメーター(電流値を測定する機器)で測定した方がいいですね。

その方が、確実に良いバランスに改善することができます。あと、バランスを改善するには回路数を増やしたりする事も必要になったりします。

契約ブレーカーがちょくちょく落ちるというのは、あまり良い状態ではありません。ブレーカーのON/OFFできる回数には限界(寿命)がありますので、壁の照明スイッチのように頻繁にON/OFF して良いものではありません。

もしご自宅の契約ブレーカーがちょくちょく落ちるという事でしたら、無料で点検しますので、お気軽にご相談ください。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。