地デジ・ BSアンテナ設置とケーブルテレビ契約の違い
2021/10/17
地デジ(UHF)八木アンテナの特徴
画像は八木アンテナです
こちらのアンテナは、地デジ(UHF)アンテナの中で、「八木アンテナ」と呼ばれるものです。八木さんと宇田さんという方が開発されたので、「八木アンテナ」と言われています。世界中で設置されているアンテナです。
このアンテナの種類はたくさんあります。
大きい違いとしては、
① 材質の違い
塩害地域などは耐塩害用のアンテナを選ぶ
② 受信チャンネル帯域の違い
オールチャンネル、ハイチャンネル、ローチャンネルなど
③ 受信感度の違い
弱・中・強電界地域それぞれに合ったアンテナを選ぶ(14素子、20素子、26素子など)
このように、選ぶアンテナはどれでも良いという訳ではなく、その家の建っている地域に適したアンテナを選ぶ必要があります。
①の材質の違いは、スチール(鉄)、溶融亜鉛メッキ、ステンレスですが、ステンレス仕様のアンテナはあまり使用することはないですね。
ステンレスは高額なのと、そこまでは必要ないかなという感じです。
海から300m以内の地域であれば耐塩害のアンテナを設置しますし、それ以外であれば通常のスチール(鉄)のアンテナを設置します。
この材質ですが、ステンレス仕様のアンテナはほぼ全体がステンレスでできています。
金具もエレメントもビスも全てステンレスです。
溶融亜鉛メッキの場合は、金具やビスが溶融亜鉛メッキでエレメントはアルミです。
スチール(鉄)の場合は、金具やビスがスチールでエレメントがアルミという感じです。
このアンテナの寿命ですが、こういうアンテナの金属部分の腐食や劣化もありますが、給電部(ダイポール)の劣化による寿命もあります。
アンテナの金属部分と給電部、どっちが先に寿命がくるかはその家により様々なのですが、もしアンテナ本体の仕様を溶融亜鉛メッキやステンレスにした場合は、給電部(ダイポール)が先にダメになると思います。
アンテナ本体がスチール(鉄)や溶融亜鉛メッキ、ステンレスでも給電部の外装は樹脂でできており、中に周波数を変換する部品が入っています。
ですので、給電部の寿命はそんなに差がないのかなと思います。今まで見ているとこの給電部の寿命は、15年〜20年くらいになると思います。
そして給電部だけの交換ができないので、給電部が経年劣化により不良になるとアンテナ本体を交換することになります。
という事は、アンテナ本体も15年〜20年もてば良いということになるので、ステンレスまでは必要ないかなと思います。溶融亜鉛メッキで十分に感じます。
正直なところ、スチール(鉄)でもいいかなと思うくらいです。ただスチール(鉄)の場合、10年ほど経つとアンテナを固定しているネジ(スチール・鉄)が茶色に錆びてしまう可能性が高いので、万が一ですが一旦アンテナを外すとか、移設などとなると難しいですね。もうネジが錆びて普通に回らないので、その場合はそのまま切断してしまうしかありません。
というような事があるので、一応溶融亜鉛メッキのものを使用した方がいいですね。
「アンテナを絶対に外したり移設したりすることはない」という事でしたらスチールでいいですけど、分からないですからね。
地デジ(UHF)平面アンテナの特徴
平面アンテナ デザインアンテナと呼ばれる物です
こちらも地デジアンテナで、平面アンテナやデザインアンテナと呼ばれているものになります。最近はこちらのアンテナを選ぶ人が多いですね。
こちらの平面アンテナ(地デジアンテナ)にもたくさん種類があります。
① 受信感度の違い(14素子、20素子、26素子など)
② 色の種類が豊富です(壁面の色に合わせることができます)
③ ブースター内臓タイプがあります
④ 水平偏波用と垂直偏波用があります
⑤ 受信チャンネル帯域の違い
以上のようにたくさん種類がありますので、その家や地域に適したアンテナを選ぶ必要があります。
上の八木アンテナと平面アンテナの大きい違いは、見た目や形状も大きく違いますが、受信感度の違いもあります。
平面アンテナは八木アンテナより受信感度が低いため、設置する前にまずある程度の電波が受信可能か確認する必要がありますね。
たまにこちらの平面アンテナをアンテナマストや鋼管ポールの上に設置しているのを見かけますが、BSアンテナもそうですが平面部分を持ったアンテナなので、風の影響を受けやすいです。
メーカーが禁止している訳ではないので問題はないのでしょうけど、こういう平面の形状をしたアンテナは壁面に設置した方が風の影響を最小限に抑えられると思うので、できるだけ壁面に設置できる場所を探した方が良いと個人的には感じます。
先ほども言いましたが、平面アンテナは受信感度が低めなので、強電界地域なら問題ないですが、中・弱電界地域の場合はブースターが必要になる可能性が高いので、平面アンテナを選ぶ場合はブースターと電源部の費用もかかると思っておいた方が良いかもしれません。
現在ブースターが設置されているのでしたら、ひどく劣化していない限りはそれはそのまま使用できます。
BS・110°CSアンテナ
BSアンテナです
ケーブルテレビでは主に地デジの契約をされる方が多いと思うのですが、ケーブルテレビでBSの契約をすることも可能です。
それでは、ケーブルテレビでBSを契約するのと、BSアンテナを設置するのとどう違うのかというところですが、それぞれメリットとデメリットがあると思います。
⚫︎ケーブルテレビでBSを契約するメリットとデメリット
メリット
① 電波が安定する
② 契約プランによってはCSなどの有料番組を20チャンネルなどたくさん視聴できる
③ アンテナをメンテナンスする必要がない
デメリット
① 毎月、月額利用料がかかる(料金はプランにより異なる)
② STB(セットトップボックス)という機器が必要になる
③ STBにレンタル料がかかる(もしくは買取になる、割と高額)
④ テレビ1台につき、STBが1台必要
⚫︎BSアンテナを設置するメリットとデメリット
メリット
① 月額利用料などはかからない(アンテナ設置費のみ)
② アンテナを設置し、地デジの電波と混合すれば家の全部の部屋でBSを視聴できる
③ 韓国ドラマを見たい人であれば、BSアンテナを設置するだけですぐに視聴できる(月額利用料はかからない)
デメリット
① 曇りや雨や雪が降っている日は電波が不安定になり、ひどい時はBSが映らない時がある
② アンテナは寿命があるので、劣化し故障したら交換が必要(寿命は10年〜20年)
私が感じるメリットやデメリットは以上のような感じになります。
今は、HULUやアマゾンでも海外ドラマやアニメなどのテレビ番組をかなり安く視聴できるサービスはあるので、ケーブルテレビの契約プランの魅力は無くなってきました。
またSTB(セットトップボックス)がちょっと良くないですね。
STBのレンタル料を支払うくらいなら、HULUやアマゾンで契約した方が良いと思いますし、買取でも確か70,000円くらいかかったような気がします。
しかもBSを視聴するのにテレビ1台につきSTBも1台必要となるとかなり不便ですね。
10年〜20年くらいに1度はBSアンテナの交換が必要になりますが、BSアンテナを設置する方がずっとお得です。
ケーブルテレビ(CATV)
ONU(光回線終端装置)です
こちらがケーブテレビ(CATV)で地デジテレビの契約をした時に家の外壁に取り付けられる「ONU」という機器で、光信号をテレビ信号に変換しています。
この画像の機器が、地デジアンテナやBSアンテナの代わりをしているという事ですね。
こちらの機器へは光ケーブルで入力し、出力は同軸ケーブルになります。
また、この「ONU」本体を動作させるための電源ユニットが別置きで必要になりますので、必ず「ONU」と「電源ユニット」の2つセットで設置することになります。
「電源ユニット」はAC100Vの電源が必要になりますので、コンセントの近くに設置してあります。もしくは、電源ユニットの近くまで配線し、コンセントを作ったりもします。