汚水・汚物用下水ポンプ漏電による交換工事(富山県氷見市)
2021/09/03
漏電した下水ポンプの交換
作業前です
先日、漏電ブレーカーが落ちるとの事で、漏電点検に伺いました。ホーム分電盤があり、12回路ほどだったと思います。順番に回路を絶縁抵抗計(メガ)で抵抗値を測定していくと、1つの回路の抵抗値が0(ゼロ)になります。
その回路の電気の使用状況を調べていくと、外部コンセント(防水コンセント)に一つコンセントが挿さってており、そのケーブルは外部コンセントの真下、ビニールパイプに入って地面の中に埋設されていました。
最初、そのケーブルが埋設されてどこへ繋がっている電気なのか分からなかったのですが、建物を管理している方も調べてくれて、左の画像のマンホールの中に設置してある汚水ポンプの電源だという事が分かりました。
この汚水ポンプが漏電しているという事でした。
そして、後日こちらの下水のポンプを交換することになりました。
このポンプを撤去して分かったのですが、約15年ほど経過している汚水ポンプでした。
漏電した下水ポンプの交換
汚水ポンプの試運転中
黄色のフロートが浮き上がるまで、水を溜めます。黄色のフロートが浮き上がったら、コンセントを差し込みます。すると、ポンプが運転し始め、溜まっていた水を汲み上げます。
赤色のフロートが下がるまで水を汲み上げると、ポンプは停止します。
以上の自動運転を確認して完了しました。
今回の汚水ポンプは1台のみの設置になっていました。この汚水ポンプというのは生活排水全てを汲み上げ処理します。トイレの排水もそうです。
ですので、このポンプが故障などで動かなくなると大変なんです。ポンプが動かないと下水が溢れるので、料理もできない、お風呂も入れない、トイレもできないという事になります。
ですので、通常はこういう汚水ポンプというのは2台設置(親子ポンプ)し交互運転させます。そうすることで、どちらか片方が故障しても、もう一台が動いているのでその間に交換・修理ができます。
ただこちらの場合は、一般住宅ではなく、生活に使用する水の使用頻度も少ないということもあり、1台のみの設置となっていました。
小さい汚水ポンプですが、見た目以上にパワーもあり、画像のようなマンホールの中の容量なら、このポンプ1台であっという間に汲み上げます。ただし、連続運転時間は決まっているので、仕様以上の運転をさせてはいけません。