水栓(蛇口)を交換する時のシールテープの巻き数は、何周巻く?
2021/08/27
水栓交換 シールテープの巻き数
何周巻けばいいのか?
DIYが好きな方や、日曜大工が好きな方、器用な方というのは、自分で水道の配管工事をしたり、電気配線工事をしたりする人もいますね。
ただし他の工事と違い、電気工事をする場合は資格が必要です。第二種電気工事士の資格があれば住宅の電気工事をしても大丈夫です。ただ、私個人的に思うのは、電気工事をするならば資格の有無よりも電気の危険性を学ぶべきだと思います。また自分で調べて知るべきです。
私たちの場合は、電気工事に関する安全教育などに参加する機会がありますので、電気の危険性を知ることができる場があるのですが、素人の方はそういう機会はまずありません。
ですので、もしDIYで電気工事をしようとするなら電気工事士の資格プラス、電気工事による電気事故というか、どういう事をしてはいけないのか、電気工事に関する、そういうことをよく調べてから作業される方が良いかと思います。
話を戻しまして、水道の蛇口を交換する時のシールテープの巻き数ですが、材質によって巻き数は違ってきます。
例えば、鉄管と鉄管なら巻き数は3周程度、真鍮と真鍮なら巻き数は10周程度、真鍮と塩ビなら15周程度などバラバラです。ただこのシールテープの巻き数というのは、ある程度は適正な巻き数というのはあると思うのですが、私も感覚で巻いています。おそらく設備屋さんによっても、似たり寄ったりはするのでしょうがバラバラなのではないでしょうか。
私の場合は、まずシールテープを巻かない状態、ネジが裸の状態でクルクル接続してメスネジとオスネジの甘さをみます。その甘さから、シールテープの巻き数を判断しています。
ネジが甘いなぁと感じれば、10周〜15周ほど巻きますし、硬いなぁと感じれば巻き数は少なくします。
ちなみに、鉄管同士のネジが一番硬いのですが、鉄管と鉄管であればシールテープは3周ほどですね。本当のことを言えば、鉄管同士であれば、ネジの硬さが適正であればシールテープを巻かなくても水は漏れません。
ネジの硬さが適正というのは、鉄管の場合は、ねじ切り機という電動工具を使用して、鉄管のネジを作るのですが、工具を使用する人がネジの硬さを調整できるんですね。
今は私はねじ切り機を持っていないのですが、昔私が使っていたねじ切り機は、使っている間に徐々にネジが硬くなってくるんです。
ネジが硬くなってきたなぁと感じたら、調整してまた適正な硬さ・甘さにします。鉄管のネジは硬すぎても甘すぎても水漏れを起こす可能性が出てくるんです。
もう今は水道水に鉄管の使用は禁止されていますので、鉄管を使用することはほぼありません。今鉄管を使用しているのは、ガス管やスプリンクラーとかですかね。
話を戻します。
シールテープを巻くとネジ山の隙間を埋めてくれるので、漏れづらいんですね。シールテープを使って水が漏れるようであれば、もうそれ以上作業はしない方がいいです。業者さんを呼んだ方がいいですね。
あと、テープを巻く時もゆるゆるに巻いてはいけません。しっかり力を入れて伸ばしながら巻きます。
シールテープを巻くコツは、
①材質によって、巻き数を変える(一度裸の状態でねじ込んでネジの甘さをみる)
②しっかり力を入れてシールテープを伸ばしながら巻く(ゆるくならないように巻く)
以上でしょうか。
そして、水栓を交換するときに忘れてはならないのが、バルブを閉めることです。当たり前ですが、バルブを閉めてから水栓を外してください。でないと、水栓を外した瞬間に水が噴射してしまいます。1度水が噴射すると、水圧に負けてなかなか水栓を元に戻せません。水道水の水圧は地域にもよりますが、約0.3Mpaです。お湯の水圧は減圧されていれば、約0.17Mpaくらいでしょうか。
ちなみにエアコンの冷媒ガスは静止圧力で約1.0Mpa〜1.5Mpaくらいです。冷房運転の運転圧力でも約1.0Mpaです。暖房運転の場合の運転圧力は約2.5Mpa〜3.0Mpaになります。
こうやって見ると、冷媒ガスの圧力は、水道の圧力より遥かに高いというのが分かります。暖房運転時のガス圧は、水圧の約10倍です。
水栓交換 シールテープの巻き数
何周巻くの正解か
1度も水栓・蛇口などの交換をしたことがないと、シールテープの巻き数や交換方法が分かっても少し躊躇しますよね。
1度交換することができれば、大丈夫です。当店、私どもにご依頼いただければ、万能ホーム水栓やシャワー混合栓など簡単な工具で交換できるもは、交換のやり方をお教えいたします。
台所のワンホール水栓や洗面台の水栓、あと浴室でユニットバスのちょっと特殊なシャワー水栓は業者さんじゃないと難しいかもしれません。浴室で言うと、ユニットバスではなく、タイルのお風呂のシャワー水栓も業者さんにしてもらった方が良いかもしれませんね。
タイルのお風呂のシャワー混合栓もそうですが、交換する時はもう壁の中(タイルの裏側)の配管自体も古い場合があります。昔のタイルのお風呂は鉄管が使用されている場合が多いです。
水栓を外そうとしたら、鉄管の腐食した部分のおかしな部分から、もげるように外れることがあります。そうなると、水栓の交換どろこではなくなり、配管の修繕工事もしなくてはなりません。
鉄管が腐食している場合は誰が水栓を外したとしても、おかしな部分からもげる可能性は十分あるので、修繕工事費が発生してしまっても仕方がありません。
そういう場合は誰のせいでもなく、配管の経年劣化ですね。
もし、水栓を初めて交換してみるなら、簡単そうな万能ホーム水栓からしてみましょう。
何度も言いますが、元のバルブを必ず閉めてから水栓を外してくださいね。そして、水栓を交換した後は、水漏れが起きていないか確認してください。
漏れる時はゆっくりと「ポタッ・・・・ポタッ・・・・」と漏れていることがありますので。