七色の虹と光の関係
2021/11/17
光の波長と虹の色の関係
赤外線 可視光線 紫外線
まず、色の正体というのは光です。
雨上がりなどにたまに見ることのできる「虹」ですが、七色とも言われるこの虹の色ですが、この色に関して疑問を持ったことはないでしょうか。
画像の虹の色もそうですが、外側が「赤色」で、内側が「紫色」ですよね。これは必ずこの順番になるのはご存知でしょうか。
虹の色で外側が「紫色」で、内側が「赤色」に見えることはありません。
これは人間の目で見ることのできる可視光線の範囲、光の波長が関係しています。
日中晴れた日というのは空は青いですよね。そして夕方の夕日になると赤くなります。これも光の波長が関係しています。
虹や空の色や夕陽だけではなく、人の目で見ることのできる全ての色が光の波長と関係しています。
これはあくまで人間の目にはそういう色に見えるということで、同じ物を見ても虫や動物にはまた違った色に見えていると思います。
この光の波長の単位はnm(ナノメートル)になり、長い方が赤色になり、短い方が紫色になります。
ですので、虹の色は外側が長い赤色になり、内側が短い紫色になります。赤外線と紫外線もそうです。
光の成分というのは、赤外線・可視光線・紫外線になります。
人間が見えるのは可視光線の範囲までで、赤外線と紫外線を見る事はできません。
これをnm(ナノメートル)で表すと、人間の目で見ることのできる光の波長は、可視光線は、「380nm〜780nm」になります。
簡単に言うとですが、780nmより上は「赤外線」になり、380nmより下は「紫外線」になり、人間には見ることができません。
つまり人間は可視光線の中でも、波長の短いものは「紫色・青色」と感じ、波長の長いものは「赤色」として感じます。
虫などは紫外線が見えるんですよね。ですので、夜間に紫外線を発する照明に虫が集まるんですね。
LED照明の場合は、蛍光灯や水銀灯などに比べると紫外線を発する量が少ないので、集まる虫は比較的少ないですが、それでも紫外線は出しますので、少し寄ってきます。
夜間の照明に虫が集まるのを防ぎたいという事でしたら、LED照明でも、昼光色や白色などより電球色(色温度:3000K(ケルビン)以下)の方が虫は寄ってきにくいです。
光のスペクトルと照明の関係
光のスペクトルとは
光の波長や光のスペクトルが照明・ライティングとどういう関係があるのでしょうか。
光のスペクトルというのは、私も詳しく説明できないのですが、まず上の方でも説明したように「光=色」になります。光と色はある部分で同じ世界を持っています。
そしてある光(色)を分光器というものを使用して、光(色)を分解する事ができます。
この分解したものを「スペクトル」と言います。(とても簡単に説明しています)
このスペクトルには、連続スペクトル(フルスペクトル)と線スペクトルがあり、太陽光(自然光)の光や電球(ホワイトシリカ・クリア球)、ハロゲン、LEDなどの光は波長(色)の範囲が広いので連続スペクトルの光になり、蛍光灯や水銀灯などの光は決まった波長(決まった色)で発光しているので、線スペクトルになります。
人がある物を見たときに本来の自然な色として見るには、連続スペクトルの光である必要があります。言い方を変えると、線スペクトルの光の下では、本来の色とは違った色に見えることになります。
実際に、お店の蛍光灯の下で見た商品(洋服、食器、ランドセルなど)の色と、太陽光の下で見た商品(洋服、食器、ランドセルなど)の色が違っていたという事はあることなのです。
美容室でヘアカラーリングをする際にもこのスペクトルは影響してくると思います。
お店の中で落ち着いた茶色にヘアカラーリングしてもらったつもりが、外の太陽光の光の下では明るい茶色に見えるなど。
ですので、照明設備を改善する上でこの光(色)のスペクトルを意識することは重要ですね。
今は蛍光灯の製造は終了していますので、必然的に選ぶ照明は連続スペクトル(フルスペクトル)のLEDになります。
ただこのLED照明にも、色温度・照度・演色性など色々種類がありますし、アパレルショップに合う照明、食品売り場に合う照明などもあります。
商業施設だけでなく、一般住宅のお部屋の照明も適光適所で選ぶことが大切だと思います。
照明のご相談は無料ですので、お気軽に当店 Czen Lighting 電工 にお問い合わせください。