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エアコンの暖房が止まる・エアコンの暖房が暖かくない(送風みたい)石川県七尾市

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エアコンの暖房が止まる・エアコンの暖房が暖かくない(送風みたい)石川県七尾市

エアコンの暖房が止まる・エアコンの暖房が暖かくない(送風みたい)石川県七尾市

2021/12/21

エアコンの暖房が止まる・暖房が効かない

石川県七尾市

先日、エアコンの暖房が暖かくない、温風が出てこないというご連絡をいただきました。

こちらのエアコンは、お客様でご用意されたエアコンを当店で取付工事をしました。エアコンの仕様は、冷暖房の10畳用、スタンダードモデルになります。

その温風が出てこないとお客様がおっしゃった日は、気温が0°〜4°の日だったと思います。ニュースでも第一級の寒波がくると言っていた前日ぐらいだったと思います。

お客様は温風が出てこないという事で、まず最初にメーカーの方に電話をされてました。

そしてメーカーから返ってきた答えが、「冷媒ガスが抜けているのではないですか?」ということのようでした。

それで私の方へ電話をされたんですね。

最初に、「今年暖房を初めて運転をしたときに温風は出ましたか?」と聞いたところ、

お客様は「出ました、ただその後使っていると温風らしい温風が出ていない感じがする」ということでした。

まずガスが抜けている可能性は低いと思ったのですが、翌日すぐに点検に伺いました。

お客様は不在でしたが、部屋に上がって点検してもらって大丈夫との事でしたので、伺いました。

この日の点検した時の外気温は、7°前後でしょうか。まず最初に暖房運転をしてみたところ、少し時間はかかりましたが暖房運転、温風はそれなりに出てきました。

あくまでスタンダードモデル・ベーシックモデルのエアコンなので、当然ですが暖房強化型のエアコンほどの暖かい温風は出ません。

なので、スタンダードモデルレベルの温風が出ているなと感じましたので、この時点でガスは抜けていないと思いました。

エアコンの暖房が暖かくない

石川県七尾市

室外機の方も点検します。

室外機のガス管(太管)側を素手で触るとかなり高温になっているので、こちらも問題なさそうです。

コンプレッサーもしっかり動いています。ファンもしっかり回転しています。

この時点で全く問題がないのですが、一応冷媒ガス圧、静止圧力と運転圧力を確認しました。

暖房運転時の運転圧力は、約2.5Mpaまで上がるのですが、しっかり上がっています。静止圧力は1Mpa前後になるのですが、こちらも問題ありません。

そして最後にマニホールドのホースに入っている冷媒ガスを室外機の方へ回収したいので、強制冷房運転をかけてポンプダウンを行いました。

このときに冷房運転時の運転圧力が約0.9Mpaになるのですが、こちらも正常値です。

またリークディテクター(ガス漏れ検出器)を使って、冷媒ガスの漏れチェックもしましたが、ガス漏れは検出されませんでした。

できる点検は全てしましたが、特に異常はありませんでした。

やはりスタンダードエアコンの場合の暖房運転はこれくらい(外気温が0°くらいまで下がるとぬるい風程度)の温風を出すのが限界という事になります。

そのために、各メーカーから暖房強化型のエアコンを出ているんですね。

ダイキンなら「スゴ暖」、日立なら「メガ暖」、三菱なら「ズバ暖」などになります。

暖房運転が送風しか出ない

石川県七尾市

これら暖房強化型のエアコンであれば、外気温が0°以下になっても、しっかりとした暖かい温風が出てきますので、暖かいです。

ただ、暖房強化型のエアコンでも、外気温が低くなると「霜取り運転」は割と頻繁にするようになりますね。霜取り運転の間は、暖房運転は停止します。

霜取り運転の間も暖房運転を続ける暖房強化型のエアコンの中でも最高グレードのエアコンもありますが、やはり本体価格が高いのでコスパを考えると、二の足を踏みます。

通常の暖房強化型でも十分に暖かいですからね。

今回こちらのお客様に、暖房運転しているのにどうしてしっかりとした温風が出てこないのかを説明しましたら、少し驚いていました。

さらに、外気温が低くなればなるほど温風が出にくくなるというのにも驚いていました。

改めて考えると確かにそうですね、リモコンには暖房というボタンがあるのに、それを押しても暖房運転にならないというか、暖房運転はしているけど暖かい温風が出ないのはおかしいですね。

最初の冷媒ガスが抜けるという話に戻しますが、冷媒ガスというのは通常は抜けることはありません。徐々に抜けるということもありません。

冷媒ガスが抜ける原因は、大きく分けると3つあります。

 

① 製品(エアコン本体室内機・室外機)の不良

製品の不良の場合は、室内機の熱交換器からガスが漏れたり、室外機の冷媒系統からガスが漏れます。

この症状は、買ってすぐというよりは、取付してから4年前後でこのような不良の症状が出ることが多いような気がします。

4年前後に限らず、6年や7年で室内機本体や室外機本体から冷媒ガスが漏れることもあります。

購入してから5年以内なら冷媒系統の不具合は無償修理になりますので、すぐにメーカーに連絡するのが良いです。

購入してから7年くらい(5年以上経過)で本体からガス漏れが発生した場合は、修理は有償になり、修理費は室内機のガス漏れ修理(室内機の熱交換器の交換)で、40,000円〜60,000円、室外機のガス漏れ修理費は60,000円以上とさらに高額になってきます。

この場合は、買い替えを検討しみても良いかもしれないですね。

 

② 冷媒配管接続の施工ミス(フレア加工・ロウ付けの不良)

この場合は、エアコン工事を行なった施工者の施工ミスによる冷媒ガスのガス漏れです。

この施工ミスによるガス漏れというのはかなり少ないと思いますが、私も何度かあまり上手ではない施工によるガス漏れを直したことはあります。

まだエアコン工事に慣れていない人が施工をするとこういうミスが出るように感じます。それでも施工ミスによるガス漏れはあまりないと思います。

よほどひどい内容の施工をしないとガスは漏れないと思います。

ちなみに私は今まで一度も施工ミスでガス漏れを起こしたことはありません。

 

③ 経年劣化により室外機が腐食し、冷媒配管からガス漏れする

この場合は、だいたい15年以上とか20年近く経過しているエアコンですね。また、海に近い場所のエアコンだったりします。

室外機の中の銅管(冷媒配管)が腐食して、ピンホールのような小さい穴が開きそこから冷媒ガスが漏れることもあります。

この場合は寿命と判断し、新品に交換になると思います。

という事で、冷房でも暖房でもエアコンが効かなくなるとガス不足が原因と思われる方が割と多いですし、年数が経過すると自然にガスが抜けてくると思われている方もいらっしゃいますが、ガスはそう簡単には抜けませんし、自然に抜けるものではありません。

施工ミスによるガス漏れも可能性は低いです。

ただもちろん点検してみないと、エアコンが効かない正確な原因は分かりませんので、エアコンが効かないと感じたら、一度当店などにご相談ください。

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