冬にエアコンの暖房運転が止まる理由
2021/10/04
冬に暖房運転が停止する
エアコンが止まる理由
毎年冬にエアコンの暖房を使用している人なら分かると思うのですが、「エアコンの暖房が止まって動かない」と冬の時期にお問い合わせをいただくことがあります。
このお問い合わせは冬場でも、かなり寒い時期ですね。
もちろん何らかの部品の不良や故障が原因でエアコンの暖房が止まることもあるのですが、どちらかというと多いのが「霜取り運転」が原因でエアコンの暖房が止まっています。
霜取り運転は故障ではなく、正常な運転の一つです。
霜取り運転というのは、室外機に付いた霜を取っている運転です。寒い時期に暖房運転をすると室外機の熱交換器が凍るのですが、それを溶かしているんですね。
それを溶かしている間は、暖房運転が停止します。
この暖房が停止している時間は、その時の状況(外の気温や霜の付き具合)によって違ってきます。
また霜取り運転をする時間の間隔も外の気温によって違ってきます。
気温が0度前後くらい寒い時は、1時間に数回霜取り運転をしてしまいます。
そして、気温が低い時の霜取り運転の時間も割と長く、5分〜10分間霜取り運転をしている時があります。
気温が低いと凍りついた霜がなかなか溶けないんでしょうね。
少し余談ですが、エアコンというのはリモコンを使い運転させていますよね。
リモコンで室内機を冷房運転した時は、室外機は逆の暖房運転をしています。そして逆に室内機を暖房運転した時は、室外機は冷房運転しています。
なので経験がある人もいると思いますが、室内機が冷房運転している時に室外機のファンの前に立つと暑くありませんか?室外機は暖房運転しているので温風が出ていますよね。
そしてこれも経験がある人もいると思いますが、室内機が暖房運転している時に室外機のファンの前に立つと寒くありませんか?これは室外機が冷房運転をして冷風を出しているからですね。
というように、エアコンは室内機と室外機が逆の運転をしています。
こういう訳で冬は室外機が凍りやすいんですよね。冬は室外機は太陽光が当たる日当たりの良い場所にあると霜取り運転の時間も短くなります。
逆にずっと日陰にある室外機なら霜取り運転の時間が長くなります。
極端に言えば暖房をメインにエアコンを取り付けるなら、日当たりの良い場所に室外機を設置した方がいいですし、冷房をメインにするなら日陰に室外機を置いた方がいいですね。
現在では霜取り運転のしない暖房強化型エアコンも各メーカーから販売されています。ただ金額が高いので、ちょっと躊躇しますね。
霜取り運転のしない暖房強化型エアコンは確実にいいと思いますが、金額が合わないのであれば、とりあえず普通の暖房強化型エアコンから使ってみるのも良いと思います。