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テレビアンテナ工事・屋根上の分配器交換(石川県七尾市)

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テレビアンテナ工事・屋根上の分配器交換(石川県七尾市)

テレビアンテナ工事・屋根上の分配器交換(石川県七尾市)

2021/10/01

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

屋根上の2分配器の不良(経年劣化)

先日、石川県七尾市内のお客様からテレビが映らないというご連絡があり、点検に伺いました。

こちらのお宅では全部でテレビが3台あり、全てのテレビが映らないという事でした。

とりあえずお家の中へ入らしてもらい、テレビ裏のブースター電源部の有無を確認しました。そしたら、電源部はあったのですが電源ランプが消灯しています。

電源部というのは、古いものでも通常電源ランプの光る部分が付いています。正常であればランプが緑色に点灯(緑色ではない電源部もあると思います)していますし、テレビアンテナ配線に何かしらの異常がある場合は、ランプが赤く光ったり、ランプが消灯したりします。

こちらのお家の電源部は比較的新しいものでしたが、ランプが消灯していました。すぐに電源部を点検してみましたが、電源部本体が故障しているようでした。

これが原因なら全てのテレビが映らなくなります。

ただ、電源部の故障というのはもちろん無くはないのですが、ちょっと珍しいです。ブースターと電源部というのはセットで設置する必要があるのですが、まず屋外にあるブースターの方が先に劣化し故障します。

ブースターが故障した時、ブースターを新品に交換するときに電源部(壊れてなくても)も一緒に新品に交換するというのが一般的な感じなのですが、今回は電源部の方が先に故障したという事になります。

しかも見た感じまだおそらく5年前後しか経っていない電源部だと思うので、ちょっと珍しいです。

とりあえず電源部を新しく交換し、全てのテレビが映るようになったのですが、1階のリビングのテレビだけが、6チャンネル(北陸放送、MRO)が映りません。他の2台は全チャンネル映っています。

レベルチェッカーでアンテナレベルを測定してみると、24dB(デシベル)です。確かにこの数値では映らないです。あと4チャンネル(テレビ金沢)もテレビは映っていますが、レベルが40dBほどしかありません。

全体的にレベルが低めです。

それで、屋根上にあるアンテナ本体の受信レベルを確認する必要が出てきたので、二連はしごをかけ、2階屋根上に上がりました。

画像はその時の14素子UHF(地デジ)アンテナになります。下にBSアンテナが付いていますが、今回はBSアンテナは関係ありません。

地デジ(UHF)アンテナとBSアンテナとブースターと屋外用2分配器が同じアンテナマストに取り付けてありました。

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

ブースターと屋外用の2分配器です。

画像の上にあるのがブースターで、その下にあるのが2分配器です。

ブースターでアンテナ受信レベルを測定してみると、全チャンネルが90dB(デシベル)以上あるので、アンテナ本体とブースターは特に問題なさそうです。

しかもやはりアンテナもブースターもまだ新しい方です。

ただ下にある2分配器が古くて、中に雨水が入ったか湿気で端子が腐食していました。

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

屋根上の屋外用2分配器です

こちらが2分配器の画像です。かなり劣化・腐食が進んでいます。これなら受信レベル低下に繋がる可能性は高いです。

とりあえず、この2分配器が原因かどうかは新しい2分配器に交換してみないと分からないのと、これが原因ではなかったとしても、これはすぐに交換した方が良いので、お客様にこの画像を見てもらい、新品に交換することになりました。

当店では、新品の屋外用2分配器(4K8K対応)は3,300円(税込)です。

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

2分配器交換中

古い2分配器を取り外しました。

 

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

新しい2分配器を取り付けました。

上はブースターで、その下が新しい屋外用2分配器になります。

レベルチェッカーでこの新しい2分配器の出力端子で受信レベルを確認してみました。

20チャンネルの受信レベル

6チャンネル=北陸放送

画像はテレビアンテナ受信レベルや信号の質を確認するためのレベルチェッカーという測定器です。

こちらが20チャンネルで、テレビのチャンネルで言うと6チャンネル(MRO、北陸放送)の受信レベルです。

91.0dB(デシベル)あるので、「OK」です。レベルチェッカーの画面にも「OK」と表示されています。「BER」の数値も「0.0」で問題ありません。

 

30チャンネルの受信レベル

4チャンネル=テレビ金沢

 

こちらが30チャンネルで、テレビのチャンネルで言うと4チャンネル(テレビ金沢)の受信レベルです。

93.9dB(デシベル)あるので問題ありません。

39と42チャンネルの受信レベル

8チャンネル=石川テレビと5チャンネル=北陸朝日

こちらが39チャンネルと42チャンネルです。

39チャンネルが、テレビのチャンネルで言うと8チャンネル(石川テレビ)の受信レベルです。

42チャンネルが、テレビのチャンネルで言うと5チャンネル(北陸朝日)の受信レベルです。

どちらも90dB以上あるので問題ありません。

 

44チャンネルの受信レベル

2チャンネル=NHKEテレ

こちらが44チャンネルで、テレビのチャンネルで言うと2チャンネル(NHKEテレ)の受信レベルです。

96.0dB(デシベル)あるので大丈夫です。

 

52チャンネルの受信レベル

1チャンネル=NHK総合

こちらが52チャンネルで、テレビのチャンネルで言うと1チャンネル(NHK総合)の受信レベルになります。

95.7dBあるので「OK」です。

アンテナの受信レベルは、他にも「MER」や「BER」、「C/N比」などの数値があり、これらもテレビを視聴するには大事な数値なのですが、まず悪くなることほとんどありません。

たまたまこちらの地域がそうなのかもしれないですね。

以前、富山県高岡市でアンテナ工事をした時に、いくつかのチャンネルで「BER」の数値が悪く、テレビ本体での受信レベルもあまり上がらないという事がありました。

この数値が悪くなる理由は、アンテナケーブル自体の劣化や破損でも数値が悪くなったりもしますが、その他の電波の影響など外的な要因で悪くなる事もあるので、良くしようと思っても、難しい場合があります。

外的な要因の場合、アンテナの位置を変えるとこの「BER」の数値を改善できる可能性もありますが、アンテナの設置場所というのはそんなに大きく変更できず、ある程度限られてきますので、設置場所を変更することで数値を改善するのもなかなか難しいです。

ただ、テレビを視聴できないほど、この数値が悪くなることはほとんどありません。

テレビアンテナ工事 アンテナレベル改善

工事終了

施工後はまずアンテナ本体のところで受信レベルを測定し、それから各お部屋のテレビコンセントで受信レベルを確認し、最後にテレビ本体で受信レベルを確認します。

テレビを視聴できる電波かどうか最終的にはテレビ本体のチューナーが判断するので、最後はレベルチェッカーではなく、必ずテレビで確認します。

今回もテレビコンセントで受信レベルを確認すると、最初は北陸放送(MRO)の受信レベルが「24dB」(デシベル)ほどしかなかったのですが、「57dB」まで改善されました。

テレビ金沢も「40dB」ほどでしたが「60dB」まで改善しました。

最後にテレビ本体で受信レベルを確認しましたが、全チャンネル問題ありません。

屋根の軒下や日陰になる場所ならいいのですが、特に今回のような直射日光に晒される場所や雨や風の影響をまともに受ける場所は、テレビアンテナ部材は年々劣化しますので、いつか交換が必要になります。

また今回はすぐに原因が分かりましたが、テレビアンテナの受信レベル低下になっている原因の場所を探すのに時間がかかることもあります。

アンテナ配線もメンテナンスのしやすい場所に分配器などを設置して、シンプルな配線にしておく事が大事だと思います。

そうすれば、どこの業者が対応しても何かあった時すぐに修繕できますし、すぐに修繕できるということは費用も安くなりますよね。

あと、可能であれば平面アンテナを壁面に取り付けるのが良いのかなと個人的には感じます。

以上、石川県七尾市でのテレビアンテナ工事・受信レベル低下による改善でした。

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