電気契約容量変更に伴う電気工事(石川県七尾市)
2021/11/23
工事前の現地調査 契約アンペア変更(電気容量変更)
電気配線工事 電気使用申込手続き
一般住宅、一戸建ての電気容量のお話ですが、容量オーバーによりメインブレーカー(リミッター)がよく頻繁に落ちるというのは、容量不足が原因です。
家族が増えたり、電化製品(エアコンなど)が増えたりなどするとメインブレーカー(リミッター)が落ちるようになるのは珍しくありません。
今は、メインブレーカー(リミッター)がなくなり、リミッターは電気メーター(スマートメーター)に搭載されるようになりました。
要するに、容量オーバーになるとブレーカーが落ちるのではなく、外にある電気メーターで自動で電気を遮断するということです。そして一定時間(1分間ほど)が経過すると自動で電気を復帰します。
これにはメリットとデメリットがあるような気がします。
この電気メーター(スマートメーター)がリミッター機能を搭載すると、容量オーバーのときはこのメーターで電気を遮断して、一定時間が経過すると自動で復帰するのですが、これは良いのですが、この動作が約10分間に3回続くと自動復帰しなくなります。
自動復帰しなくなった場合は、電力会社の方へ電話をして復帰するようにお願いする必要が出てきます。これをご存知の方ならいいですが、知らない方はどうしたら良いのか焦りますよね。
特に高齢者のみのご家庭の場合、固定電話はあっても携帯電話を持っていない方もいらっしゃると思います。若い人なら普通にスマートフォンで停電になった場合色々調べますが、高齢者の場合はそれができない場合もあると思います。
今回容量変更をするお家は、「単相2線式」というものなっているのですが、この単相2線式30A(アンペア)を単相3線式にして容量を50A(アンペア)に格上げします。
画像の分電盤が現在単相2線式の分電盤なので、単相3線式の分電盤に変えます。
工事前の契約アンペア変更(電気容量変更)
単相2線式の電気メーターです
40年ほど前の住宅は画像にある単相2線式のメーターが主流だったと思います。現在は電化製品もたくさん増えたので、この電気メーターでは容量不足になりました。
こちらの電気メーターの下から入っている灰色のケーブルがメーター一次側(電源側)で二次側(負荷側)のケーブルは壁の中に隠蔽されています。
この単相2線式というのは、芯線2本で構成されているケーブルを使用していますが、単相3線式に変更する場合は、芯線3本で構成されているケーブルを使用するので、電気メーターの一次側(電源側)も二次側(負荷側)も全てのケーブルを交換する事になります。
さらにケーブルサイズも契約容量に合わせて太くします。
電気メーターのサイズ自体も単相2線式の場合は小さいサイズですが、単相3線式の電気メーターは少し大きいサイズになります。
画像の既設の電気メーターは電力会社様支給の計器箱に入っていますが、新しく取り付ける電気メーターは、こちらの住宅は海から離れている地域になるので計器箱に入らない仕様のスマートメーター(強化耐候形SM)となります。
海が近い地域の場合は、これまで通り電気メーター(普通耐候形SM)を電力会社様支給の計器箱に入れます。
ただ、計器箱に入れる必要がないスマートメーター(強化耐候形SM)であっても、計器箱に入れないと見た目に違和感があったりするので、計器箱に入っている事が多いような気がします。
北陸地方の電気メーターは何十年間もずっと計器箱に入っている仕様でしたからね。
ただ強化耐候のメーターを計器箱に入れる場合は、計器箱は有料となります。
ちなみに東京など関東地方に行くとよく見かけますが、電気メーターが計器箱に入っている方が珍しいです。
向こうの方は電気メーターを計器箱に入れずに壁に直接メーターを取り付けている事が多いです。