危険なタコ足配線と火事・火災
2021/09/17
どうしてタコ足配線は危険なのか
タコ足配線と火事・火災
テレビでもたまに取り上げられる「タコ足配線」の危険性。
昔からタコ足配線という言葉があるので誰でも何のことか分かると思いますが、左の画像のような状態がタコ足配線です。でも、規制品であるテーブルタップなどを使用すると必然的にタコ足配線になりますよね。
それもどうかなと思うので、売っている商品も良くないのかなと感じます。取扱説明書に使用に関する注意事項の記載はあると思いますが、ほとんどの人が読まないでしょう。
それでは、タコ足配線はなぜ良くないのか?
まず、普段私たちが使用している壁のコンセントには定格容量というものがありまして、電圧が100Vの15A(アンペア)です。
電圧が100Vの電化製品が使用できて、使える電流は15Aまでですよっという事です。
でも電化製品をコンセントにさして使うとき、いちいちそんな計算しませんよね。全く気にせずコンセントを使うと思います。
そういう感じでタコ足配線になるとどうでしょうか?コンセントの差し込みの数が増えると、定格容量の15Aを超えることがある訳です。
電気というのは容量をオーバーすると、そのタコ足配線付近で熱を持ちます。そして最悪の場合、発火となります。本当はショート(短絡)などで配線が熱を持つと、安全ブレーカーが落ちて電気を遮断したりもするのですが、タコ足配線で熱をもった場合は、必ずブレーカーが働くというものではないのでしょう。
どうしてたこ足配線は危険なのか
たこ足配線の危険性
特にタコ足配線になりやすいのは、パソコンやプリンターなどのOA機器ではないでしょうか。OA機器の場合は、パソコン、プリンター、タブレット、サーバーなどそれぞれがそれほど消費電力が大きくないので、タコ足配線になってもそれほど問題はないように感じます。サーバーはパソコンなんかよりも消費電力が少し大きいかもしれませんね。
電気工事店の事務所のパソコンまわりでさえタコ足配線になってます。
消費電力が大きい製品をタコ足配線すると危険です。例えば、キッチンで使用する電化製品ですが、ケトル(湯沸かし器)や電子レンジ、炊飯ジャー、トースターなどですね。これらをタコ足配線で使用しているなら、すぐにやめて、2ヵ所以上の壁コンセントに分けた方がいいです。
あと、テレビの裏側もタコ足配線になりやすい環境ですね。テレビ、ブルーレイ、スピーカー、ゲーム機など。これらくらいなら問題ないでしょう。
電話機がある場所も、ルーターやONU(ゲートウェイ)などでタコ足配線になりやすいですね。これらも問題ないと言えます。
消費電力が500W(ワット)を超える製品を使用するときは、壁のコンセントから直接電源を取るようにしていれば問題ないと思います。
消費電力が500W(ワット)前後もしく超える製品を画像のようなタコ足配線にすると危険性が高まりますので、注意しましょう。
ドライヤーも1000Wを超えますので、直接壁のコンセントから電源をとるようにしてください。
あと電気ストーブもそうですね、この電気ストーブも温度設定により1000Wを超えるのでタコ足配線にならないように注意しましょう。
消費電力の大きい移動可能な電化製品
①炊飯ジャー
②電子レンジ
③オーブントースター
④普通のトースター
⑤ケトル(湯沸かし器)
⑥ドライヤー
⑦コテ
⑧電気ストーブ
⑨ホットプレート
上記のリストを見ても分かるかと思いますが、何かを「温める」電化製品は電気を多く使います。
逆に何かを「冷やす」電化製品は消費電力は小さめです。冷蔵庫・冷凍庫など。
使うエネルギーが電気、灯油、ガスに限らず何かを「温める」には「冷やす」よりエネルギーが多く必要になるという事ですね。
ですので、エアコンにしても冷房よりも暖房の方が消費電力は大きくなります。
とりあえず、上記の電化製品はできればタコ足配線にはせず、壁のコンセントに直接差し込み使うようにしましょう。