水道の水が凍結しないようにするための対処方法(石川県・富山県)
2021/11/25
蛇口の凍結防止
外の蛇口が凍るの防ぐ方法
こちら石川・富山・福井の北陸地方では、冬場は外の水栓(蛇口)が凍って水が出ないというのは普通にありますが、この凍結を防止するためにはどうすれば良いのかというと、保温カバーやタオルなどを巻くということです。
屋内の水栓が凍るという地域は、夜間少しだけ水を出しておくということです。(水の流れが常にあると凍りづらいということですね)
そして水栓本体の金属部分は特に冷えるので、凍りやすいです。
外の水栓で冬場使用しない時は、この水栓本体にタオルなどをグルグル巻いてタオルが外れないようにビニールテープや紐などで縛っておくと、凍結しづらいです。
液体が凍ると膨張して体積が大きくなりますが、金属などの水栓は仮に凍っても破損することはまずありません。
ただ、水道管でよく使用されている塩化ビニールパイプは凍ると破損する可能性があります。
HI(紺色のパイプ)と呼ばれるパイプは耐圧性に加え、耐衝撃性・柔軟性があるので凍っても破損しづらいのですが、TS(灰色のパイプ)と呼ばれるパイプは耐圧性能はありますが耐衝撃性能がありません。なのでTS管は凍ると破損しやすいです。
ですので、HIでもTSでも樹脂製のビニールパイプは必ず保温カバーをしましょう。
私が住んでいる地域はあまり聞きませんが、どこかの部分が凍って家の中の水栓の水が出ないという事もあります。
こういう事が起こる地域は、夜寝る前にそこの水栓の水を少しだけひねって水を出しておくと凍結防止になります。
蛇口の凍結防止
給湯器のお湯のパイプが凍る
こちらの地域ではあまり聞きませんが、たまに冬の本当に冷える時期にお客様から朝電話がかかってきて「お湯が出ない」と連絡をいただく事があります。
これは、どこかのお湯のパイプが凍っているという事です。
まずお湯は水に比べると凍りづらいのですが、もしお湯の配管が凍るとすれば外の可能性が高いです。そして配管が露出している部分が最も凍りやすいです。あと金属部分ですね。(給湯器が外に設置してある場合)
お湯の配管が銅管ですと保温カバーをしていない事もあります。配管工事をする設備屋さんによっては、銅管の被覆が保温カバーの代わりになるという解釈で保温カバーを巻かないんですね。
でも、銅管の被覆というのは薄いので、私から見るとというか普通に見ても保温カバーの代わりにはならないと思います。
ただ、保温カバーを巻いてあっても凍ることはありますね。
パイプの中が見える訳ではないので、外見からはどこが凍っているのか分かりません。
ですので、凍っていそうな場所にあたりをつけて、その部分の保温カバーを少しだけ外し、そこにぬるま湯をかけます。本当にぬるいお湯で大丈夫です。
そこにヤカン一杯分、2リットルペットボトル1本分のぬるま湯をかけて、すぐには凍った水は溶けないのでしばらく待ちます。
しばらく待ってもまだ水栓の蛇口から出てこなければ、再びぬるま湯をかけます。これを繰り返していると、割とすぐに水栓から水・お湯が出てきます。
もし、水道の配管パイプやお湯の配管パイプが凍って、水・お湯が出てこないという事がありましたら、試してみてください。
とにかく凍りやすいのは金属部分で、金属部分から凍り始めます。
配管にバルブがついているようでしたら、バルブの部分は保温カバーで全部カバーできないので、バルブの部分も凍りやすいところとなります。
給湯器などの給水用に屋外にバルブが付いている場合は、少し格好悪くなるかもしれませんが、冬場だけでもタオルでぐるぐる巻きにしておくと凍りにくくなります。
たまに見かけるのですが、保温カバーが経年劣化でボロボロになり、中の配管が見えてしまっていることがあります。
こういう場合も当然、配管の中の水が凍結しやすくなるので、保温カバーを新しくし直した方がいいですね。
保温カバーはホームセンターでも販売していますので、DIYですることができます。
ただ、水用の保温カバーはホームセンターで販売しているのですが、お湯用の保温カバーはホームセンターであまり見かけることがありません。
耐熱温度が違うので、水用とお湯用とそれぞれ分けて保温カバーをするようにしましょう。
もし、自分でするのが面倒だなと感じましたら、当店へお気軽にお問い合わせください。