電気漏電の調査・点検・修繕(石川県中能登町)
2022/09/20
漏電の点検・調査
石川県中能登町 漏電点検
電灯・低圧電力(動力)など契約されている建物には、4年に1度、電気保安協会さんによる定期点検があります。
この4年に1度の定期点検で電気保安協会さんは何を調査しているのかというと、漏電ブレーカーが設置されているか、設置されている場合は漏電ブレーカーが故障していないかの点検、電気メーター・分電盤周辺の配線状況(劣化具合)の確認もしたりすると思いますが、調査のメインは「漏電の有無」だと思います。
漏電は、人が感電する危険があるので重要ですね。ただ、通常は漏電した場合は漏電ブレーカーが作動し、電気を遮断するので安心です。
また漏電ブレーカーの設置は義務ですので、必ず設置されているはずです。
もし設置されていない場合は、4年に1度の定期点検で保安協会さんから指摘が入り、漏電ブレーカーを施設するまでは合格はもらえません。
漏電ブレーカーを施設する場合は、私たちのような登録電気工事業者に依頼していただければ取り付ける事ができます。
この漏電というのは、絶縁測定の数値で判定しているのですが、100V回路であれば0.1MΩ未満が漏電ということになり、200回路(対地電圧150Vを超え使用電圧300V以下)であれば0.2MΩ未満が漏電という判断になります。
300Vを超える場合は、0.4MΩ以上(0.4MΩ未満が漏電)の絶縁抵抗値が必要です。
そういう事で、中には保安協会さんに点検された建物の分電盤で漏電という判定をされる事があり、その場合は漏電部分を探し、修繕してから再度保安協会さんに点検してもらい、合格判定をもらう必要があります。
今回、その漏電の判定をされたお客様からご連絡をいただき、漏電調査・点検をしてきました。
漏電部分の修繕
石川県中能登町 漏電点検
建物に伺ってみると、50回路ほどある分電盤なのですが、その内3回路が漏電判定をされていました。
こちらは、美容室(店舗)なのですが、営業中ということもあったので、自由にブレーカーのON・OFFができないので、営業に差し支えないように調査しました。
緑色のテープの印のあるブレーカーが漏電している回路になります。全部で3カ所。
私が伺った時は、漏電しているという事もあり、3カ所ともブレーカーはOFFになっていました。
そして、調査していき2カ所は漏電の修繕ができたのですが、1カ所だけが見つかりません。
ブレーカーをOFFにしてあるので、電気のきていないコンセントや照明などを探すのですが、見つかりませんでした。
お店のスタッフの方に聞いても、とりあえず電気は使えていて、特に電気が使えないところはありませんとの事でしたので、この漏電している回路はブレーカーからケーブルを外し、離線処理にしました。たまにですが不明な回路というのがあります。
画像のように、ケーブルを外し、先端を絶縁のためのテーピングをしておきます。ビニールテープの色は何色でもいいのですが、黄色のビニールテープを使っています。
ブレーカーからケーブルを外すことで、電気保安協会さんの検査は、「この回路は使用していない」という事でクリアできます。
もし今後、電気が使えないコンセントや器具などが出てきたら、その時に対処するということになりました。