ルームエアコンのカビ取り、分解クリーニング（石川県七尾市）

 今回、三菱電機のルームエアコン霧ヶ峰の分解クリーニングをします。

今回のお掃除は、エアコンの風がカビ臭いという事で、カビを除去します。エアコンを壁に取り付けたままの洗浄クリーニングが一般的ですが、洗浄クリーニングは洗浄液を流すだけなので、完全にカビを除去することは難しいです。

分解クリーニングは、エアコン室内機をオーバーホールしますので、部品に付着したカビを直接拭き取り除去することができます。また他の部品も一点一点掃除できるので、確実に綺麗になりますね。

こちらのルームエアコンは自動お掃除が付いているので、そちらも全て外していきます。

ちなみに、壁に取り付けたままでもある程度は分解できますが、分解して洗剤を使って綺麗に掃除をするとなると、まず水場が必要というのと、時間も半日はかかりますのでお客様に時間的なご迷惑をかけることになります。

ですので、エアコンの分解クリーニングは基本的には一旦外して、倉庫に持ち帰ってクリーニングをして、再度取り付けするという形になります。

「エアコン分解・洗浄・乾燥・組み立て」に約1日かかりますので、エアコン取り外し・エアコン洗浄・エアコン取り付けで、最短でも2日はかかります。

話は変わりますが、ホームセンターなどで販売しているエアコン洗浄用スプレーは全てではないかもしれませんが、あまり良くない物もあるように感じます。

どういう洗浄液なのか分からないのですが、エアコン洗浄用スプレーで洗浄した後、何かドロっとした液体がドレン受けに溜まっていることがあります。

ドレン受けの中はエアコンが組み立てられた状態では完全に隠れていて直視することができないので、エアコンを分解しないと気づくことができないのですが、今まで数回そういうのを見たことがあります。

お客様に聞くと、どれもエアコン洗浄をした事があるエアコンでした。中には業者さんが行った洗浄もありました。

またそのドロっとした液体がドレンホースに詰まり、水漏れを起こしているのを直したこともあります。

ですので、もしホームセンターで販売しているエアコン洗浄用スプレーを使用する場合は、そういうリスクがある事を頭に置いておいた方がいいですね。

もしかすると、今後そういうのも改善されるかもしれません。

当店で施工・エアコン本体も含めてご購入していただくと、ご要望のお客様に限り、こちらの分解クリーニングは初回は無料で承っております。（2回目からは、分解クリーニングは1台13,000円になります。）

それでは分解していきます。

まず前面パネル（本体カバー）を外して、フィルターを外します。

 

まずは本体のカバー類を全て外します。それから電装部分を外します。

また吹き出し口の風向を調整するルーバーなども外します。こちらの三菱電機の霧ヶ峰のルーバーはとても外しやすくなっています。

メーカーによっては、このルーバーだけでもとても外しにくいのもあります。プラスチックの爪になっていたりするので、無理に外そうとすると人の力で簡単に折れます。

ルーバーが外しやすい構造だととても助かりますね。

カバー類が全て外れたら、次は本体右側にある電装部分（基板）を外します。基板に接続されているケーブルを全部外し、電装部分を撤去します。

 

電装部分が外れたら、次は自動お掃除ユニットをごそっと外します。

 

こちらが最初に外したカバーたちです。

こちらのカバーも裏側など細かい部分にカビが付着していたり、埃が溜まっているのでお掃除します。

 

こちらが冷房運転の時に水を一時的に貯めるドレン受けです。

カビが凄いですね。黒いのは全てカビです。

右側の茶色の部分は、熱交換器が錆びて、その錆と水が一緒になって落ちた事で茶色になったんですね。

こちらのお客様は、夏場の冷房運転の時間は結構長いとおっしゃっていました。

こちらがドレン受けを外した状態の単体になります。

この後掃除します。

 

手前の黒い筒のようなものがエアコン室内機から風を出すクロスフローファンになります。

このクロスフローファンも埃が溜まっているので、除去します。

そして、クロスフローファンが取り付いていたその後側のカビも凄いですね。

本来なら真っ白な部分ですが、そこそこ黒くなっています。黒いのはカビです。

 

ファンのあった部分の本体フレーム（白い部分）にこれだけカビが付着するんですね。

 

ここまで分解したら、掃除を始めます。

本当は最後の熱交換器も外せれば良いのですが、こちらの熱交換器の左側がかなり錆びており、腐食が進んでいたので外すことはできませんでした。

本体フレームから熱交換器を外す時、熱交換器の左側（銅管部分）に少し負担がかかります。

熱交換器自体を交換する場合や、綺麗な状態なら外せるのですが、腐食している状態で外そうとすると、銅管を痛める可能性が十分にあるので、やめました。

でも、ここまで分解すれば十分掃除はできます。

まずは本体の中を掃除します。

真っ白になりましたね。

普段こちらの画像は、ファンが取り付いているため見ることができません。

 

綺麗にカビが取れました。

 

次にこちらドレン受けのカビを除去します。

 

カビの除去前

 

カビを除去しました。

 

綺麗になりました。

 

右側の錆が落ちた茶色の部分は完全には元の色には戻りませんでしたが、カビは細かい部分までしっかり落としました。

この後、クロスフローファンや本体カバーなどを部品一点一点を掃除して、エアコンを組み立てし直し、分解クリーニングは完了しました。

時間は、朝8時からスタートして終わったのが、午後3時過ぎくらいですね。

最初にも書きましたが、当店で本体込みで施工のエアコンに関しましては、こちらの分解クリーニングは初回は無料で承っております。

2回目以降の分解クリーニングは、1台¥13,000になります。

2回目以降は有料にはなりますが分解クリーニングで、1台¥13,000というのは、かなりお安い金額だと思います。