太陽光発電の出力制御(富山県・石川県)
2022/05/05
太陽光発電の出力制御対応
富山県高岡市・石川県
太陽光発電の出力制御対応というのは、太陽光発電をお持ちの方でしたら皆さん知っている事だと思います。
そもそも出力制御というのは、読んで字のごとくですが発電した電気の出力を制御するという事です。
少しだけ簡単に出力制御の説明をしますと、
この出力制御というのは太陽光発電だけではなく、火力発電、水力発電、風力発電など全てが出力制御の対象になっています。太陽光発電もそのうちの一つです。
太陽光発電をお持ちの方からすると、日中せっかく発電している電気を売電できないということになりますが、太陽光発電が増えた現在ではこれは仕方のない事なんですね。
電力会社さんも意地悪したくて出力制御をしている訳ではありません。
私たちが普段何気なく使っている電気というのは、需要と供給のバランスが重要になり、この需給のバランスが崩れると大きい発電所がストップし、大停電になります。
そういう事態にならないように、電力会社さんは出力制御をしています。
火力発電、水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などありますが、出力制御にも順番が決まっていて、太陽光発電はどちらかというと後ろの方です。
まず先に火力発電などの出力を制御しています。
ですので、今のところ太陽光発電が出力制御される累積時間はあまり無いように感じます。
以前は必要なかったのですが、いくつかの条件に当てはまる場合に限り、現在は住宅に設置する太陽光発電にも出力制御対応が義務化されています。
電力会社さんでは、電気の需要と供給のバランスを取るため、大きいメガソーラーから一般住宅の小さい太陽光発電まで、電力会社の方で出力を制御したいということなんですね。
現在太陽光システムを導入すると、必ずパワーコンディショナーなどシステム一式が出力制御対応になっているので問題ありません。
ただ、今から10年前くらいに施工した太陽光発電は出力制御対応になっていないので、出力制御対応にする必要があります。
前置きが長くなりましたが、今回そのご依頼をいただきました。
本来であれば、こちらのお客様の太陽光発電を施工した業者さんが今回の出力制御対応をするのが一般的なのですが、施工された業者さんが倒産されたという事で当店へ依頼がきました。
一般住宅に設置される太陽光発電を出力制御対応にする場合、関係してくる機器がパワーコンディショナー、送信ユニット、モニターなどです。
メーカーによって機器の呼び方が違うかもしれません。
こちらの画像にあるのがパワーコンディショナーですね。こちらのお客様のパワーコンディショナーは既に出力制御対応のものが設置されていたので問題ありません。
もし、このパワーコンディショナーが出力制御になっていない場合は交換する必要があるので、金額的な負担は大きくなりますね。
このパワーコンディショナー(パワコン、インバーター)は、発電した直流の電気を交流の電気に変換している機器になります。
送信ユニット(計測ユニット)
富山県高岡市・石川県
この送信ユニットは、パワーコンディショナーと有線(通信ケーブル)で接続されており、発電量を計測して、その発電量のデータをモニターへ無線で送信しています。
消費電力を計測したり、単相3線式で電源供給をする必要があるので送信ユニットは左横の分電盤とも繋がっております。
こちらのお客様は送信ユニットとモニターを無線で繋げておりましたが、電波状況が悪い場合は、有線(LANケーブル)で接続する事も可能です。
一般的には無線で接続する方が多いですね。また太陽光発電を建物に後付けする場合は有線にする場合は隠蔽配線にするのは難しいですからね。
送信ユニットは発電量を計測しますが、消費電力も計測してモニターへ送ります。
こちらの送信ユニットも既に出力制御対応になっていたので機器を交換する必要はありません。
ソフトウェアのアップデートをすれば出力制御対応になります。
送信ユニットとモニター・出力制御対応へアップデート作業
富山県高岡市・石川県
太陽光発電機器のメーカーへ出力制御対応の件で問い合わせをして、アップデートのファイルデータを送っていただき、後日送信ユニットとモニターの2つの機器のアップデートを行いました。
ところが問題が起きました。こちらの画像を見てもらっても分かるように、モニターは出力制御対応へアップデートできるのですが送信ユニットがアップデートできないのです。
結局、送信ユニット機器本体の不具合でアップデートができないという事で送信ユニットを交換し、出力制御対応へアップデートを完了することができました。
話は少し変わりますが、現在エネルギー価格も上昇していて電気代などの光熱費も上がっているので、太陽光発電を検討する方、実際に設置する方も増えています。
あと蓄電池ももう何割か価格が下がれば検討したいですけど、まだまだ高額ですよね。
現在、世界情勢があまり良い方向に動いていないという事で色々な物価が不安定になっています。
その中のエネルギーも同じような状況ですね。エネルギー価格もそうですが、普段当たり前のように使っている電気やガス、灯油は基本的には限りある地球内部にある資源です。
そういう中で自然が生み出す力を電気などのエネルギーに変える技術というのは、今後さらに加速していくと思いますが、無駄なエネルギーは使わず節約するという意識も大切ですね。
節約=我慢ではなく、無駄なエネルギーは使わないという事です。
要は必要のない照明はこまめに消すなどという事です。
消費電力の小さいLEDに変えるのもエネルギーの節約になったりしますね。ただ、LED照明に関して言うと、安価なLED照明は早めに故障したりするので、結果的にLED照明器具のゴミが増えるだけになりかねません。
私が見てきて使ってきた中で、信頼できるLED照明器具を開発・製造・販売しているメーカーはいくつかありますので、おすすめできるメーカーはあります。