浴室(ユニットバス)サーモシャワー混合栓の交換
2021/12/09
ユニットバスのシャワー水栓
シャワー混合栓の交換
ユニットバスやタイル張りの浴室もそうですが、画像のようなサーモシャワー混合栓が付いています。
このサーモシャワー混合栓の、「サーモ」(Thermo)というのは「温度」や「熱」の事ですね。つまり温度調整できる水栓の事です。
温度調整用のダイヤルを回せば簡単に湯温を調整することができますよね。
キッチンや洗面台などでも最近では全ての水まわりで簡単に温度調整できる水栓(シングルレバーなど)が使われています。
でも、40年ほど前はキッチンや洗面台にツーバルブの混合栓は使われていたものの、簡単に温度調整できる水栓はほとんど使われていませんでした。というか無かったのかもしれませんね。
でも浴室だけは何十年も前から温度調整できるサーモシャワー混合栓が使われていました。
シャワーを浴びている時にどこかの水まわりで水やお湯を使われると水圧が変化して、シャワーから急に熱いお湯や冷めたお湯が出てきます。
それを防ぐために、シャワー水栓には早くから温度調整できる水栓が使われていたんですね。今でもシャワー混合栓はそれなりの値段するので、昔は本当に高価だったと思います。
ただシャワーの温度調整をしていても、どこかの水まわりで水やお湯を使われると、多少はシャワーのお湯が熱くなったり冷たくなったりはしますけどね。
でも、温度調整していないのとしているのとでは全然違いますね。
現在は、シャワー混合栓で温度調整をしなくても給湯器で温度調整ができるので、サーモシャワー混合栓の役目も少なくなってきたように感じます。
ガス給湯器にしても、石油給湯器にしても、電気温水器・エコキュート、全て給湯器が温度調整ができます。
ただグレードや仕様によっては細かい温度調整はできないので、その場合はやはりサーモシャワー混合栓が必要になりますね。
とりあえずはこれまで通り、使用していると良いと思います。
浴室のシャワー混合栓 水栓の交換
シャワー水栓 混合栓からの水漏れなど
シャワー水栓を交換する場合は、まず元の水道メーターのバルブを閉めて建物全体の水をストップしてから行います。
水道メーターのバルブを閉めたら、シャワー混合栓を外す前にシャワーでもどこの蛇口でもいいので、蛇口を開けて水圧を逃します。
それからシャワー水栓を外していきます。
ユニットバスや、築20年〜築30年ほどの住宅の浴室であればスムーズに交換できると思いますが、築40年以上経過している住宅でタイル張りの浴室の場合は少し気をつけた方がよいですね。
以前にかなり古い住宅のタイル張りの浴室のシャワー混合栓を新しい水栓に交換するために外したら、壁の中の鉄管継手部分がかなり錆びて腐食しており、壁の中の継手部分でもげてしまった事がありました。
幸いにもその浴室のシャワー水栓が取り付いている壁の裏がボイラー室になっていて露出配管していたので、比較的配管の修理をしやすかったのですが、もし壁の中を配管していたりすると修理もかなり時間がかかっていましたね。
現在は飲み水に使用する水道やお湯を鉄管(白管)で配管することは禁止されていますが、何十年も前の住宅は、水道もお湯も鉄管で配管してありますし、それが一般的な配管工事でした。
でも鉄管を何十年も使用すると、ものすごく腐食します。特に水よりお湯の鉄管の腐食が激しいんですね。
古い住宅の水栓を交換する場合は、私たちのような設備業者に依頼した方が良いかもしれません。
ただ鉄管が腐食しているなと感じれば、一応慎重に作業はしますが、ダメな場合は誰が外したとしても、おかしな部分でもげてしまったりしますね。
もしそうなったとしても修理もすぐに対応できますので、そういう意味では業者さんに依頼した方が良いと思います。
ユニットバスの場合の接続部分の材質は真鍮を使っていると思うので、築何十年経過してもそこまで腐食することはないですね。
基本的には誰でも交換できる水栓だと思います。