ゼロ円ソーラー(初期投資ゼロで太陽光パネル設置)
2021/10/30
初期費用なしで太陽光発電を設置
ゼロ円ソーラー
先日、朝新聞を読んでいると北陸電力が提供するサービスで「ゼロ円ソーラー」(Easy ソーラー)の記事を見かけました。
その名の通り、初期費用なしで家の屋根に太陽光発電を設置できるというサービスです。
新聞記事によると、契約数の上限を当初は50件としていたそうですが、現在は上限を廃止したとの事でした(2021年10月22日時点)
相談は300件を超えているみたいですね。
どうしてゼロ円で太陽光パネルを設置できるかというと、第三者所有モデル(PPAモデル)という仕組みを利用しているからですね。
第三者所有モデル(PPAモデル)というのは、第三者がお客様の家の屋根を借りて太陽光発電を設置し、売電収入は第三者に入るという仕組みですね。
お客様のメリットは、発電した電気は自家消費できるので電気代を削減できるという事です。
通常一般住宅に太陽光を設置する場合は余剰配線と言って、太陽光で発電した電気をまず自家消費(家で使用する電気)にあてます。それでも余る分の電気を売電します。
ちなみに産業用と言われる大きい太陽光発電は発電した電気全て売電します。自家消費というのはできません。
そして、余剰配線で出力できる電気は10kw未満となっています。10kw未満の太陽光発電という事ですね。その家の屋根の広さなどによってこの数字は違ってきますね。
私はゼロ円ソーラーのサービスにあまり詳しくないのでどういう条件があるのか分かりませんが、10kw近くの太陽光発電をゼロ円で設置できるならお客様のメリットは大きいと感じますね。
電気代はかなり削減できると思います。
ただ、このゼロ円ソーラーは太陽光発電の設置費用はゼロ円なのですが、月額料金(契約料金)があり、瓦屋根では、2021年度の契約では月額10,000円(税込)になっています。
こちらの月額料金を10年間支払います。
10年だと120万円になりますね。この金額がお得かどうかは、屋根に設置する太陽光発電の容量によりますが、5kw以上の容量を設置できるならお得だと思います。
容量5kw以上の太陽光発電を設置できたら、晴れていればほぼ日中の電気代はゼロ円だと思います。エアコンを3台とか4台とか同時に使用すると足りなくなる可能性がありますが、極端に多く電気を使わなければ電気代はゼロ円です。
ただ、太陽光発電の発電量は、晴れていたとしても太陽が雲から顔を出しているかいないかで発電量の数値が大きく違いますので、どうしても発電量にムラが出てきます。
なので、雲一つない青空の場合は、日中かなり長い時間電気代はゼロ円になると思いますが、晴れていても太陽が雲から出たり隠れたりしていると、電気代ゼロ円の時もあれば、普通に電気を買う時間もあると思います。
なので、最大の9kw近くの容量の太陽光発電を設置できるいいんですよね。曇っててもたくさん発電してくれます。
Easy ソーラー(ゼロ円ソーラー)は大きい初期投資は必要ないですが、実際はそれなりの金額がかかるという事ですね。
またこの10年間は、太陽光発電のメンテナンスは、北陸電力の子会社である北電ビズ・エナジーソリューションさん(富山県)がするそうです。
月額の契約料金はメンテナンス込みの料金という事です。
そして、10年後(契約期間が終わると)は屋根の太陽光発電はお客様へ譲渡となるようです。管理は、有償ですが北陸電力さんがするそうです。
お相手は北陸電力さんなので安心でお任せできますね。
太陽光システムの中でまず先に故障するのが、おそらくパワーコンディショナーです。略してパワコンと呼びますが、パワコンというのはインバーターという機器になります。
太陽光パネルで発電する電気は「直流」の電気なのですが、私たちが通常使用している電気は「交流」の電気ですよね。
直流の電気を交流の電気に変換するのが「インバーター」という機器になります。それが太陽光発電のシステムではパワーコンディショナーの役目になります。
略してこのパワコンの寿命がだいたい10年〜15年と言われています。
ただやはり資金に余裕があるのであれば、ご自身で太陽光発電を設置し、売電収入も得られた方がお得なのかなと感じますね。