石油給湯器(ボイラー)・安全弁交換・修理
2021/10/09
ボイラーの排水パイプから水漏れ
ドレンパイプからずっと水が出る
石油給湯器や電気温水器、エコキュートなど貯湯タンクがある給湯器には安全弁という配管部品が付いています。
画像は、屋外用石油給湯器の減圧弁・安全弁内臓の給湯専用のボイラーになります。
減圧弁や安全弁が経年劣化し不良の状態になると、画像の排水(ドレン)パイプからずっと水が出続けるようになります。
減圧弁と安全弁の役割ですが、減圧弁は貯湯タンクを保護するためのもので、安全弁は配管内やタンク内の圧力が上がった時に開き、圧力を逃がすためのものです。
そういう訳で逃し弁という呼び方もします。
タンク付きの石油給湯器や電気温水器は貯湯タンクを熱してお湯をつくります(エコキュートは少し違います)が、タンクの水がお湯になるときは膨張してタンク内の圧力が上がりますよね。
その時にその圧力を逃すために安全弁(画像のボイラー下にある排水パイプ)からお湯が少し出ます。
なので、ボイラーが作動していない点火していない時は、安全弁から水やお湯が出る事はありません。
ボイラーが作動していないのに、安全弁・排水パイプから水が出るときは、安全弁か減圧弁が不良になっている時の可能性が高いです。
もし安全弁や減圧弁に問題が無ければ、家のどこかの混合栓の逆止弁(チェッキ弁)が故障している事になります。
その場合は逆止弁の交換か混合栓の交換になりますが、水栓器具の使用年数が15年以上経過しているのでしたら、一般的には水栓器具の交換になるかなと思います。
とりあえず可能性が高いのは安全弁や減圧弁ですね。
この安全弁や減圧弁はボイラーに内臓しているタイプと、外付けのタイプがあります。外付けのタイプは新規で最初に施工するときに別途安全弁と減圧弁を準備する必要があります。
今回はボイラー内臓タイプですね。
安全弁・減圧弁内臓ボイラーと外付けボイラーの使い分けですが、通常はボイラー内臓タイプを設置する事が多いです。
外付けタイプを選ぶ時というのは、カルキを多く含むようなボイラーにとって水質があまり良くない地域というのがありまして、そういう地域・水質の場合は減圧弁のフィルターに異物が溜まりやすくなります。
減圧弁のフィルターに異物が溜まるとお湯の圧力が弱くなるので、フィルターを掃除する必要があるのですが、その場合はボイラー内臓より外付けの方が掃除しやすいんですね。
なので、異物の溜まりやすい水質の地域には、安全弁・減圧弁外付けのボイラーを設置します。
あと、水道水ではなく井戸水や地下水を使用しているご家庭もあるのですが、その場合も異物が溜まりやすいので安全弁・減圧弁外付けタイプのボイラーを設置します。
また、安全弁・減圧弁の交換修理も外付けの方が当然しやすいですね。
ただ内臓タイプの方がボイラー外周りの配管工事はしやすいので、通常は内臓タイプを設置します。
安全弁と減圧弁の交換 修理
交換する時は安全弁と減圧弁を2つとも交換する
設備屋さんによっては、安全弁と減圧弁をセットで交換するという人もいます。それはそれで正解だと思います。
2つまとめて交換しておくと今後は安心ですし、交換作業費も1回分で済みますからね。
私もケースバイケースですが、故障が片方だけの場合でも両方交換することもあります。
今回は同級生の実家で近所だったのと、もし次に減圧弁が故障すればすぐに対応できるので、安全弁のみの交換にしました。あとそもそも交換作業費もそんなにいただいていないので、2回に分けても1回分の交換作業費です。
こちらの石油給湯器(ボイラー)ですが、30年以上経過しているんです。長寿命ですよね。
長寿命の給湯器の後の新しい給湯器の交換工事というのは少し怖いですね。
なんの根拠もないですが、次はおそらく30年ももたないと思います。良くて半分の15年ほどではないでしょうか。
やはり電気温水器も石油給湯器もそうですが、追い焚きなどがあるタイプより給湯専用のシンプルなタイプが長持ちするんですかね。
今新しく家を建てる場合は給湯専用を選ぶ人はまずいないと思いますし、普通はフルオートの給湯器を選びます。
自動で湯はりしてくれるのは便利ですし、家族でお風呂に入る時間がバラバラなら追い焚きもあれば便利ですからね。
当店では、給湯器の故障でお湯を使えなくなった場合のために、仮の給湯器をご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
給湯器の修理・交換の間は、仮設の給湯器は無料でお貸しいたします。仮設給湯器の工事費も無料です。
給湯器の故障は関係なく、仮の給湯器をどこかに設置して欲しいという場合でもお貸しいたします。その場合は、給湯器・灯油タンクレンタル料として、設置工事費(撤去費含む)28,000円、1日レンタル料2,000円(税込)になります。
レンタル用給湯器は石油給湯器(減圧式・給湯専用)なので、灯油タンク(オイルタンク)も必要になりますが、灯油タンクも当店で準備します。
灯油もこちらで準備しますが灯油代は別途料金となります。