地デジアンテナの水平偏波と垂直偏波の違い
2021/10/28
電波が水平偏波の場合
電波の種類
画像のアンテナは、上がVHFアンテナで垂直偏波で受信していて、下がUHFアンテナ(地デジ)で水平偏波で受信しています。
あまり一般の方には関係ないと思いますが、地デジの電波には2種類あり、それが水平偏波と垂直偏波です。
赤道上空35,000kmの人工衛星から放射されるBSの電波は円偏波になります。
地上デジタル放送の電波は95%(日本全体で)が水平偏波で、一部垂直偏波で電波塔から電波が放射されています。
水平と垂直を分ける理由は電波の混信を防ぐためですね。
そして、電波の境界地域では屋根の上に水平偏波で受けるアンテナと垂直偏波で受けるアンテナの2つ設置されている地域があります。ちょっと珍しいですね。
写真は八木アンテナですが、八木アンテナは水平でも垂直でもどちらでも受信できます。向きを90°傾けるだけですね。
平面アンテナの場合は、水平偏波用と垂直偏波用の2種類がありますので、使い分ける必要があります。
水平と垂直と同じ場所に2種類の偏波のアンテナを設置した事がないので分からないのですが、同じ場所にアンテナを2つ設置する理由は、レベルチェッカーで電波の受信状況を確認すれば分かるのですが、おそらく1つのアンテナでは受信しづらいチャンネルがあるのだと思います。
一般的には、アンテナ1つでその地域の全てのチャンネルを受信できるので1つだけしかアンテナを設置しないのですが、電波の境界地域(微弱電界地域)では2つ設置しても不思議ではないですね。
そしてそれがたまたま、片方の電波塔が垂直偏波で電波を放射しているという事ですね。
なので、水平偏波と垂直偏波の2つのアンテナを設置する形になるんでしょうね。