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灯油タンク(オイルタンク)の水抜き方法と水を抜く理由

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灯油タンク(オイルタンク)の水抜き方法と水を抜く理由

灯油タンク(オイルタンク)の水抜き方法と水を抜く理由

2021/09/27

灯油 オイルタンクの水抜きはなぜ必要なのか?

オイルタンクの水抜きをする理由

オイルタンクの水抜きというのは、オイルタンクを使用されている方、石油給湯器を使用されているご家庭でしたらご存知の方も多いと思います。

今回はご存知ではない方もいらっしゃるという前提で「オイルタンクの水抜き方法とその重要性」を紹介します。

そもそもなぜオイルタンクの中に水が溜まるのでしょうか。

それは、色々な原因がありますね。

オイルタンクの給油口はタンクの上にあります。画像で言うと、タンク上の右側のフタが給油口になります。左側が灯油の残量メーターです。ですので、単純に雨が降っている時にオイルタンクに灯油を給油すると多少は雨が入ります。長年のその積み重ねで水が溜まることもあるはずです。

あるいは、ガソリンスタンドやホームセンターなどで灯油の給油した時にも水が入る可能性もなくなないです。

もう一つの理由として、オイルタンク内の結露も考えられます。

オイルタンクもタンクの内と外で気温差があると中で結露します。その結露水がタンクの中で溜まるのです。

これはご存知ない方もいるかと思うのですが、オイルタンク内の結露を軽減する方法としては、常に灯油を満タンにしておくことです。そうすると結露を防げます。あとは気温差があまりない屋内に設置した方がいいですね。

常に灯油を満タンにしておくというのは難しいと思いますが、空に近づいてから給油するのではなく、こまめに給油して、できるだけ灯油の残量が多い状態をキープするようにした方がいいです。

そうすれば、結露は防げます。

それでは、なぜオイルタンクに水を溜めない方が良いのか?ですが、

まず灯油は水よりも重いので、タンク内の下(底)に溜まります。つまり水と灯油はキレイに分離します。分離した時は、水が上で灯油が下になります。

タンク内の下(底)に水が溜まり、長期間放っておくとどうなるかというと、タンクの底が錆びます。錆びるとそのサビが剥がれて、そのサビのクズが送油管を通って石油給湯器本体へ流れます。

すると、そのクズが噴射ノズルなどに詰まり、点火不良を起こしたりして、故障の原因になるのです。これは石油給湯器の故障の原因でも多い方です。

フィルターも付いているのですが、サビに限らず小さいゴミが詰まるというのは普通にあります。

こういった理由で、オイルタンクの水抜きをした方がいいんですね。

水はそんなにすぐに溜まるものではありません。20年かけても、おそらく数mi程度です。

ただし、少ない量でも溜まると、錆びる原因になりますので、1年に1度は水抜きをした方が良いのかなと思います。

 

灯油 オイルタンクの水抜き方法

水抜きバルブ

こちらのオイルタンクは当店で施工したものではなく、あるお客様のタンクなのですが、送油管の巻き方があまり良くありません。

画像の送油管ですが縦にグルグル巻いてありますよね。巻く事じたいは良いのですが、送油管をタテに巻くと灯油が流れにくくなります。

送油管を巻くなら、上から下へ灯油が重力で流れるように横に巻いた方が良いのです。

このオイルタンクから石油給湯器に灯油を供給するときというのは、ポンプで灯油を送っている訳ではなく、オイルタンクと石油給湯器の高低差を利用して、その落差の圧力だけで送っているだけです。

ですので、送油管を画像のような巻き方をすると灯油の流れの勢いがなくなるんですよね。

でもこういう巻き方をしているオイルタンクはよく見かけます。

話を戻します。

抜き取った灯油の処分方法ですが、少し処分費はかかると思いますが、ガソリンスタンドなどでも引き取ってくれますが、水抜きで抜き取る灯油の量というのは、コップ一杯分もありません。

ですので、新聞や不要な紙に吸い込ませて燃えるゴミとしても処分できると思いますが、念の為自治体に確認して、自治体に従って処分してください。

もし、ガソリンスタンドやホームセンターで灯油を配達してもらっているのでしたら、お店にお願いすれば水抜きもサービスでしてくれるかもしれません。

 

灯油 オイルタンクの送油管の正しい巻き方

こちらが送油管の正しい巻き方です

こちらが送油管の正しい余長の巻き方です。

こういう巻き方をすれば、重力のまま下へ灯油が流れて石油給湯器本体へ圧力を失われずに送油できます。

この送油管をある程度短くカットすればいいのですが、この送油管というのはボイラー本体に付属されているんですが、両端がすでにフレア加工されておりナットも付いている状態なので、短くカットするとフレア加工をし直す必要が出てきます。

そういう訳で、通常はその付属の長さのまま使用しますが、だいたいボイラー本体とオイルタンクは並べて設置していますので、長さが余って余長ができるんですね。その余長分を巻いています。

正確な事を言うと、ボイラー本体とオイルタンクは、2m以上離しなさいとなっていますが、だいたいすぐ隣に設置してあります。

送油管は付属されていると言いましたが、「屋外用のボイラー」であれば「銅管の送油管」が付属されており、「屋内用のボイラー」であれば「ゴム管の送油管」が付属されています。

ゴム管の送油管は直射日光・紫外線に弱いので「屋内のみ」で使用するなら良いのですが、オイルタンクが外にあればそのゴム管は直射日光・紫外線に当たる可能性があるので、ゴム管は使用できず、銅管を使用しないといけません。

ですので、ゴム管の送油管を使用できるのは、ボイラー本体もオイルタンクも両方屋内にある時にだけ使用できます。

どちらか片方が屋外にある場合は、銅管の送油管を使用することになります。

 

灯油 オイルタンク 送油管の正しい巻き方

こちらが正しい巻き方です

上の画像の送油管を巻いている部分を拡大しました。

最初のオイルタンクの余長の巻き方は地面に対して垂直に巻いていますが、こちらの画像のオイルタンクの余長の巻き方は地面に対して水平に巻いています。

これが送油管の余長の正しい巻き方です。

こういう風に巻くと、特に抵抗もなく石油給湯器本体の方へ灯油が流れていきます。

要はこちらの画像の巻き方が灯油が流れやすいという事ですね。

 

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