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ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理エラーコードC9(石川県羽咋郡)

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ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理エラーコードC9(石川県羽咋郡)

ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理エラーコードC9(石川県羽咋郡)

2021/10/06

ダイキン ルームエアコン エラーコードC9

C9は、室内機のプリント基板 室温サーミスタの不良

画像は、修理前のエアコンです。

先日、石川県羽咋郡のお客様からエアコンが停止してしまうと連絡があり、点検にお伺いしました。

こちらのエアコンはダイキン工業さんで2018年製の「うるるとさらら」になります。

私が点検にお伺いした時は、運転と停止を繰り返してみましたが、特にエラーの表示も出ず、正常運転でした。

ダイキンさんのエアコンはリモコンでエラーコードを表示させることが可能で、表示したエラーコードからエラー内容をスマホで検索することも可能です。

エアコンのエラーが出ている時は、運転ランプが点滅するのですが、お伺いした時は運転ランプは点灯状態(正常)でしたので、エラーは確認できませんでした。

運転ランプが点滅している状態であればリモコンでエラーを確認することができます。

ダイキンさんのルームエアコンのエラーの確認方法ですが、運転ランプが点滅している状態で、リモコンを室内機に向けて「取消ボタン」を長押しします。

するとリモコンの液晶画面に、例えば今回のケースであれば「C9異常」という表示が出ます。

正常であれば、「00正常」と出ます。

こういう風に、ダイキンさんのエアコンの場合はエラーコードを確認することができ、そのエラーコードからエラー内容まですぐに調べることができます。

話を戻しますが、この時はエラーの確認はできなかったので、お客様にエラーコードの表示の仕方を説明して、「運転ランプが点滅した時にエラーコードを控えて、電話ください」と伝えてこの日は終わりました。

後日、2週間後くらいにお客様から連絡がありエラーコードが確認できました。それが「C9」でした。

この「C9」をダイキンさんのホームページで調べると、予想されるエラーとして

・吸い込み空気用サーミスタの不具合

・吸い込み空気用サーミスタのコネクタ接続部の不具合

・プリント基板の不具合

とあります。今の時点で「吸い込み空気用サーミスタのコネクタ接続部の不具合」は可能性としては低いので、「吸い込み空気用サーミスタの不具合」か「プリント基板の不具合」になります。

ダイキンさんのホームページには、さらにそれぞれのエラーコードに対応した修理費の目安の金額も掲載されています。とても親切です。

それを見ると、「C9」のエラーの場合の修理費は「19,000円〜24,000円」になるようです。ダイキンさんに修理を依頼した場合の金額です。

プリント基板とサーミスタの部品代の金額を私の方でも確認してみたのですが、「19,000円〜24,000円」より安く修理ができそうでしたので、当店の方で交換修理しました。

サーミスタを交換

湿度サーミスタの交換

プリント基板とサーミスタのどちらの不具合か交換してみないと分からないので、とりあえずサーミスタから交換してみます。

室内機の基板から、今接続されているサーミスタのコネクタを抜き、新しいサーミスタのコネクタを接続して運転してみます。それで正常運転すればサーミスタが原因だったとなります。

それでも異常が出るなら、プリント基板の不具合となります。また両方の不具合も考えられます。

そして、サーミスタを交換して運転してみましたが症状が変わりませんでした。

湿度サーミスタ(吸込空気用)

サーミスタ

左側が新品のサーミスタで、右側が古いものになります。

室内機の基板交換

室内機のプリント基板を交換します

 

こちらは交換後になるのですが、左側がセットした新しいプリント基板で、右側が外した古い不良の基板になります。

今回は分解洗浄もしたので電装部分を外しましたが、基板を交換するだけなら画像のように電装部分を外さなくても交換できます。

また、室内機が壁に取り付いている状態でも室内機の基板の交換は通常可能なのですが、どの壁掛けエアコンも室内機の基板は本体に向かって右側に基板があります。

ですので、今回の最初の画像のようにエアコン本体が右側の壁に接近していると壁に取り付いた状態での交換が難しくなります。

やはり壁から10cm以上のメンテナンススペースは必要です。

ただ、窓やカーテンなどと干渉のためどうしてもメンテナンススペースを確保できない場合もありますね。

今回の「うるさら」ダイキンエアコンは部品交換と同時に分解クリーニングもする予定でしたので、エアコンを一旦壁から取り外しての作業でしたので、基板の交換は簡単でした。

ただ、5.6kwの「うるるとさらら」なので、1人で取り外すのが少し大変でしたけど。また再度1人で取り付けるのも少し大変ですね…。

少し気が重いです。

基本的に、能力5kw以上の「うるさら」のエアコンは、2人作業ですね。室内機は重くてもまだ1人で設置できますが、室外機もまたかなり重たい(重量50kg近くある)ので、1人では難しいですね。

基板の交換 修理完了

基板を交換して電装部分を元に戻しました。

基板を交換した電装部分をエアコン本体にセットし、コネクタを全て接続したら部品交換・修理完了です。

あとは、こちらのエアコン「うるるとさらら」を元の壁に取り付け、試運転をして正常運転してくれれば修理完了です。

ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理

室内機の取り付け作業

それでは、室内機を元に戻します。

まず、内外連絡線と加湿ホースを配管穴に通しておきます。先日、取り外してから分かったのですが、画像では分かりづらいのですが、配管穴の位置が合っていないのです。

さらに、穴のサイズも小さいです。

通常のエアコンはΦ65の穴を開けて、そこにΦ60の貫通スリーブを入れ、配管配線材料を通すのですが、「うるるとさらら」は通常のエアコンの材料に加湿ホースが加わるので、Φ60の穴だと狭いのです。

この加湿ホースがかなり太いのです。

ただこちらの配管穴は筋交いのちょうど真ん中を貫通していたので穴を広げることもできません。

また、穴位置も少しでも正しい位置の右の方へ移動(変更)したいのですが、それも筋交いを貫通しているのでできません。

筋交いのちょうど真ん中を貫通しているのですが、右へ穴を広げると筋交いをほぼ切断してしまうことになるので、穴は広げられません。

そして、そもそもこの穴の位置で取り付いてたので穴位置を変更しなくても取り付くはずです。でも1人でこの重たい室内機を穴位置の合わない壁へ取り付けられるのかという不安が出てきます。

また、取り外すときもなかなか配管が穴から抜けなかったので、外すのにもちょっと苦労ししました。勢いをつけながら室内機を引っ張って引っ張って外しました。

ですので、せめてという事でボードの壁は少し広げました。

 

ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理

室内機の取り付け作業

こういう風に加湿ホースやその他ドレンホース、冷媒管、電線を整えておきます。

配管穴がちょっと狭いので、配管テープでギュウギュウに絞るようにテーピングをしてできる限り配管の束を細くします。配管の束をスリムにすれば狭い配管穴でも苦労せずに通ってくれるはずです。

 

ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理

室外機の取り付け

ボードの壁を広げ、配管の束をスリムにしたお陰で割とスムーズに室内機を取り付けることができました。

こちらの画像は室内機を取り付けた後のものです。

ダイキンのうるるとさららのエアコン点検・修理

真空引き作業中

最後に電動ポンプで真空引きをして、冷媒ガスを循環させて完了です。

この後、取り付け後の室内機の写真を撮り忘れたのですが、とりあえず運転ランプが点滅することなく正常運転してくれました。

今回の取り外しと取り付け作業の中で「うるさら」の室外機も少し移動したのですが、室内機も重いですが室外機もとても重いです。

5.6kwのエアコンなので軽いはずはないのですが、同じ5.6kwの三菱の暖房強化型エアコン「ズバ暖」より重いです。5.6kwの「ズバ暖」の室外機の重量が約43kgだったと思うのですが、こちらの「うるさら」5.6kwのエアコンは50kg弱ありそうです。

このタイプのエアコンはやはり2人作業ですね。

無理して1人で作業して、エアコンを破損させてしまうとお客様に大変なご迷惑をかけてしまいます。

今回は無事完了しました。しばらくはエラーが出ずに正常運転するか様子を見てもらおうと思います。

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