太陽光発電のパワコン点検(石川・富山)
2021/10/14
太陽光発電の定期点検
電気ボックスの点検
太陽光発電の定期点検。
こちらは、当店で施工したものではないのですが、点検だけの依頼を受けました。
太陽光発電の点検には、
① 各DC、ACケーブルや太陽光パネルの絶縁測定
② 太陽光パネルに汚れや破損がないかパネルの状態を確認する目視点検
③ 開放電圧の数値確認
④ 動作電圧の数値確認
⑤ 架台の状態の確認
⑥ 最大発電量の確認
などがあります。
できれば最大発電量の確認や晴れている時の開放電圧、動作電圧の数値を見たいので、晴れている雲のない青空の日に点検できると一番いいですね。
住宅用でも産業用でも太陽光発電を設置している契約者様へ電力会社から毎月売電量の案内があるので、毎月売電量の確認はしていると思います。
前年の同じ月と比較してみて、売電量があまりに極端に減ったりしていない限り、太陽光発電の点検も必要ないのかなと感じたりしますが、やはり1、2年に1度くらいは定期点検を行うと良いと思います。
点検としては住宅用の太陽光発電であれば基本的には最初に書いたように各ケーブルと太陽光パネルの絶縁測定、そして電圧の数値確認になります。
画像の電気ボックスの中は、交流(AC)ケーブルになるのですが、こちらの絶縁測定をします。また、どこかケーブルや接続部が焼けていたり、虫や小動物が侵入していないか目視で確認します。
太陽光発電パワーコンディナーの点検
パワーコンディショナーの定期点検
こちらがパワーコンディショナーの画像になります。
こちらの太陽光発電は、太陽光パネルの容量が約17kWあるので、出力4.4kWのパワーコンディショナーが4台設置されています。
こちらのパワコン(パワーコンディショナー)のフタを開けると、中に直流開閉器(直流用ブレーカー)が4つ付いています。4回路ですね。4ストリングとも言います。
そこで、絶縁測定をして太陽光ケーブルと太陽光パネルの絶縁性能の確認をします。
そして、開放電圧と動作電圧の数値を確認します。
測定日や測定した数値は全て専用チェックシートに記入して、保管しておきます。
そして、次回測定した時と比べて数値に極端な違いがないか確認します。
今まで太陽光発電を点検してきて特別異常があったという事はほとんどないのですが、稀にですが太陽光パネルが1枚だけ割れて破損していたり、太陽光ケーブル1本だけが漏電していたりという事はありました。
太陽光パネルが割れた太陽光発電というのは、野立て(陸上)の太陽光発電で、太陽光パネル324枚中の1枚の破損だったので、発電量もそんなに減らなかったため発電量からは気づくことができませんでした。実際に現場をパネルの目視点検をしていて気づきました。
太陽光パネルがなぜ割れたのかは不明です。
あと、太陽光ケーブルが漏電するとそれに繋がっている漏電ブレーカーが落ちます。
すると、発電した電気の出力が完全にストップするので気づきます。もし監視装置が付いていれば漏電ブレーカーが落ちるとメールで普段使用しているスマートフォンへ知らせてくれるので、すぐに気づきます。
住宅用の太陽光発電であれば発電モニターが設置してあるので、それを見ても異常はすぐに確認できます。
あと最近の太陽光システムですが、発電量を計測する計測ユニットは発電中(パワコンが作動中)にLEDランプが点灯するので、それで正常にシステムが稼働しているか確認できます。
日中にその計測ユニットのランプが消灯していると太陽光システムが稼働していないということになります。
夕方から夜間は発電しないので、ランプは消灯します。
このように明らかな異常があれば点検は必要ですが、定期点検をして各数値を確認することでより良い状態の太陽光システムを維持する事ができると思います。