給水・給湯配管工事の銅管ロウ付(石川県・富山県)Part1
2021/09/14
水道配管工事の銅管ロウ付方法
道具一式
今回は、給水給湯配管工事の銅管ろう付けのやり方を説明しようと思います。
しっかりとした道具さえあれば銅管のロウ付は簡単です。画像にあるのが私が使用している道具になります。私はほとんど「アサダ」というメーカーを使用しています。
ちなみに、給水給湯、水道の配管工事で使用する銅管のロウ付と、空調工事の冷暖房設備エアコン冷媒配管工事で使用する銅管のロウ付は道具やロウ材が違ってきます。
私は、冷媒配管工事の道具もほとんど「アサダ」のメーカーを使用しております。使いやすいですし、信用もできるんですよね。道具に問題が生じた場合の対応も親切です。
今回は、水道配管工事の場合のロウ付を説明します。後日、冷媒配管工事のロウ付を紹介します。
右側から、ガスパーナー、ロウ材(銀ロウ)、フラックス、やすり、左上のがヴィックリムケールという名前の、銅管の被覆を剥く道具です。
ガスバーナーですが、ホームセンターで販売している価格が安め(1,000円〜2,000円ほど)のガスバーナー、よくパーベキュー用に使用するガストーチですね、これだと少し銅管のロウ付けは難しいと思います。
私も安いガストーチでロウ付けを試してみたことはあるのですが、火力も弱いのかやりづらいです。逆さ持ちもできませんしね。
また、設備屋さんによっては、他にも色々な道具を使用している人はいると思います。電気ロウ付け機と言って、ガスバーナーを使用せずにロウ付できる道具もあります。電気ロウ付機はかなり高価ですけど、床暖房で銅管をロウ付するときは、おそらくガスバーナーでは難しく、電気ロウ付機が必要になると思います。
床暖房の講習を受けた時も電気ロウ付機を使って接続していました。
給水給湯の配管工事で使用するロウ材ですが、銀が3.5%含まれています。冷媒配管工事で使用するロウ材は、「りん銅ロウ」と言って、「りん」が含まれていますので、「銀ロウ」よりも融点が高くなります。
石川県でも富山県でも銅管のロウ付け作業はできますので、お気軽にお問い合わせください。
水道配管工事の銅管ロウ付方法
銅管の被覆を剥く
こちらのヴィックリムケールという道具ですが、本当に簡単に剥けるというか、これがないと銅管の被覆は硬いのでなかなか剥けません。でも、この道具を使用すると本当に簡単に綺麗に剥けます。ホームセンターとかではおそらく売っていません。銅管をろう付けする時の必需品ですね。
住宅で使用する給水管や給湯管は主にサイズは2種類で、上の白色の銅管が1/2(4分)で細い方の銅管です。下の銅管が3/4(6分)で太い方のパイプになります。16Aや20Aと呼んだりもしますね。
この道具を被覆銅管に差し込んで、時計回りにグルグル回すだけで被覆が簡単に剥けていきます。
この被覆銅管の被覆ですが、普通のカッターなどでカットしようと思っても、硬くてなかなかカットできません。あと無理に剥こうとして、銅管を傷つけたりするのも怖いので、こちらのヴィックりムケールを使用した方がいいですね。
水道配管工事の銅管ロウ付方法
パイプカッターで先端をキレイに切断します
こちらのパイプカッターは、エアコン工事でも使用しているもので、「エスコ(ESCO)」というメーカーのものになります。
パイプカッターだけで言えば、こちらのエスコのものは個人的には素晴らしいと思っています。画像のようなサイズ(太さ)の銅管であればどういうパイプカッターでも良いと思いますが、業務用パッケージエアコンの冷媒配管の場合、10馬力以上の能力になってくると、銅管のサイズが1インチになってきます。
1インチの銅管をパイプカッターで切断するときに違いが出てきます(あくまで私の見解)。
パイプカッターはクルクル回して切断するのですが、あまり良くないパイプカッターは、最初クルクル回すと螺旋状になってしまい、銅管を少し傷つけてから切断します。
ところが、このエスコのパイプカッターはあまり螺旋状にならず、切断できます。ちょっとした傷といえばそれまでなのですが、私は気になってしまうので、このエスコのしか使いません。
画像のようなサイズの銅管は、どのパイプカッターでも螺旋状にはならないので、どれでもいいですけどね。
水道配管工事の銅管ロウ付方法
パイプカッターで切った後
こういう風に切れるので、切り口がキレイですよね。このあと面取りをします。
面取りが終わったら、ロウ付け作業に入っていきます。銅管のロウ付けは、私も20年前に設備屋にいた頃になんとなく先輩から習った程度で、しっかり教えてもらった記憶はありません。
なので、他の方のやり方を見ながら、また色々調べながら今に至っている感じです。ただ、今のところ水漏れを起こした事はありませんので、もし良かったら参考にしてみてください。
冷媒配管のろう付けは最初の方にも書きましたが、工具や使用するロウ材が違います。水道配管工事のろう付けより難易度は上がりますね。
あと、工具も高価になってきます。
ただ、エアコンの冷媒配管のロウ付けも誰かに習った訳ではなく、他の方のやり方や調べながらできるようになりました。元々、水道配管工事で銅管のロウ付けはしてましたので、抵抗はそんなになかったのですが、水道工事で使用する「銀ロウ」と、冷媒配管で使用する「りん銅ロウ」では融点が違います。
ですので、「銀ロウ」はかなりすぐに溶けますが、「りん銅ロウ」は溶けづらいですね。銀ロウよりロウ付けに時間がかかります。その分と言ってはなんですが、接合は「りん銅ロウ」の方が強固です。
水道圧力より冷媒ガスの圧力の方が強いので、当然かもしれませんね。
次のPart2のブログで、実際にロウ付け作業を紹介します。
石川県でも富山県でも、銅管のロウ付け作業は対応しております。