ホーム水栓(蛇口)からの水漏れ・パッキン交換(石川県羽咋市)
2021/09/04
蛇口 水栓の口からの水漏れ
石川県羽咋市のアパート
今回、石川県羽咋市にあるアパートのお部屋の台所の水栓からの水漏れのため伺いました。水栓が古くなるとよくある水漏れですが、バルブを閉めても蛇口の口から、「ポタッ、ポタッ」と水滴が落ちるんですね。
これは、本当に簡単に直せる水漏れです。原因は画像のパッキンですが、このパッキンを交換すれば直ります。設備屋さんの間では、「コマ」と呼ばれたりします。
工具としては、モンキーレンチやプラスドライバーなどが必要ですが、簡単な手工具のみです。アパートの場合は、お部屋のこういう修理は大家さん(オーナーさん)が修理費をみてくれるので、不動産屋さんに連絡すれば私たち工事業者が対応するのでいいのですが、一戸建てのご自宅の水栓であれば、DIYで直しても良いと思います。
ただこういうパッキンを交換するときは、その直す水栓の上流にあるバルブは必ず閉めてください。そうしないと、水が噴射してしまいます。
そのバルブはどこにあるのかと言うと、トイレの手洗い器や洗面台、台所などは水栓の下の棚の中など隠れたところに止水栓というバルブが設けてある事が多いので、そこで閉めてもらえれば大丈夫です。
もし、何も無ければ家の外に下の画像のような量水器という箱がありますので、その蓋を開けるとバルブがあります。それを閉めると家全体の水が止まる(お湯も止まります)ので、それを閉めてもらってもいいです。
量水器と表示のあるボックスですが、下の画像は石川県の量水器ボックスで青色のプラスチックですが、鉄のボックスもあります。鉄の場合は、黒色まではいかないのですがコゲ茶色というか、土の色というか、そういう色をしていますので、あまり目立たないので、少し見つけづらいかもしれませんね。
そして、このバルブを閉めた後ですが、水道の配管内は水圧(水)が残っている状態ですので、この水圧を下げるのと、余分な水を抜くために、家の中で一番低い位置の水栓を開けましょう。
そうする事で、水栓のパッキンを交換するときに、余計な水が出てくるのを防げます。
それでは画像付きで交換方法を説明していきます。
蛇口のパッキン交換
固定コマ仕様でした
ただ、この新品の水栓、黒色の部分がパッキン(コマ)なのですが、固定仕様の水栓でした。。。
材料屋さんに、今回の実演も含めて「ホーム水栓持ってきてほしい」と、電話で注文したら「浮動コマ」ではなく、「固定コマ仕様」を持ってきてくれました。
一番上の画像のコマというパッキンが左の画像の黒色の部分にあり、それが外れるか固定してあるかの違いだけなのですが、また今度の機会に紹介しようと思います。
ちなみに、画像の「固定コマ仕様」は、水道水が凍るような寒冷地(東北・北海道など)に使われています。北陸地方も冬場は外の水栓も内部に水が残っていると凍結しますので、画像のような「固定コマ」の寒冷地仕様の方が良いと思います。個人的には北陸地方はどちらでも良いかなとも思います。
ただ、北陸地方でも山の方など、気温が低めの場所は寒冷地仕様がいいですね。
北陸地方での使い分けとしては、
①屋外で使用する水栓には「固定コマ」
②屋内で使用する水栓には「浮動コマ」
という感じです。
固定コマと浮動コマの違いは、固定コマは蛇口のハンドルを開けるとコマ(パッキン)も一緒に付いてくるので、水を元栓で止めていてもパッキンも上がります。
浮動コマは、コマ(パッキン)が分離しているので、元栓で水を止めて水圧が無い状態だと、コマ(パッキン)が上がりません。
つまり、元栓で水を止めた状態で蛇口のハンドルを開いた時に、固定コマは「開く」けど、浮動コマは「開かない」ということです。
寒冷地では、配管内部の水が凍結することが普通にあります。水は凍ると膨張しますよね。すると配管が破損することがあるので、元栓(止水栓)で水を止めて冬場は内部の水を抜きます。
元栓(止水栓)で水を止めて、配管内部の水を抜くために「固定コマ」を使用する訳ですね。